先日の外来で、ある患者に診察終了を告げた後、そういえば‥と話を切り出された。
「前から一度聞きたかったんですけど‥」
若干シリアスな感じだったので、こちらも身構えた。
「しばらく前からおならが1日10回ほど出るんですけど、原因はなんでしょうか。」
思わず椅子からずり落ちそうになった。CSはしている人なので、おそらく機能的な問題だと思われると伝えた。僕は10回どころではない回数が出ているので(しかもプロテインを飲んでいるときはめちゃくちゃ臭い)、それを言おうかとも思ったが、さすがに自重した。
なんとか病棟の患者も退院させることができ、7月25日から待望の夏休みに入った。今回はベトナムのダナンへ行く予定であり、朝5時に起きないといけなかったが、40超えたおっさんがわくわくしたのか、0時すぎるまで眠れず、2時に目が覚めてしまい1時間ほど眠れなかった。
5時になんとか起床し、空港へ向かった。さすがに朝早いため道は空いており、予定時間前に到着した。出国手続きでベルトが反応し、ボディチェックをされた。いつもは外して通るだけなのに、厳重だった。
厳重といえば、10年以上前にカナダのモントリオールの学会に行った時、デトロイトを経由したのだが、トランスファーでよっただけなのに、やけに厳重に警戒していた。9月11日であり、そのためだったと思われる。
こ汚い格好をしていた僕が悪いが、「ドクター? ドクター? ドクター?」と3回聞き直された。かなり混雑していたこともあり、乗り継ぎの飛行機に間に合わなかった。
話がそれた。手続きはつつがなく終わり、おかんに頼まれたシャネルの香水を買い、ゼニアでベルトを買った。今回は海外に行く時に恒例にしているエルメスのネクタイは買わなかった。
香港で乗り継いでダナンへ向かうが、人生初のビジネスクラスであり、ちょっとテンションが上がっていた。ビジネスクラス用のラウンジを利用することができたので向かった。
ゴールドカード用のラウンジとは違い、かなり広く、軽食も用意されていた。子供たちは、はしゃいでいたが、ありがたみは分かっているのだろうか?僕自身、海外に初めて行ったのは上述したモントリオールが初めてで30を超えてからであり、長男、長女とは海外に行った回数もその1回しか変わらない。
ラウンジ。朝早いので空いていたが、徐々に混んできた。
行きはフルフラットにできる席ではなかったが、かなり広くゆったりと座ることができた。4時間ほどのフライトであるが快適だった。一々名前で呼んでもらい、食事もさすがにエコノミーと比べて豪華で、お腹が一杯になった。
さらにもう一品、結構でかい肉が出てきた。
香港にはあっという間についた。APDWで来る予定だったが、日程の都合で断念したので、せめて空港だけでも満喫しようと考えていた。
保安検査後、検査場に荷物を置き忘れたことに出てから気づいた。一方通行で戻れなかったので焦ったが、従業員用のエレベーターで戻って事なきを得た。
とても広い空港であり、全部は回れなかったが、雰囲気は味わえた。香港らしい土産が欲しいと思い、ブルースリーのマグネットなどを買った。
香港からダナンまではビジネス設定がないとのことだったが、香港でもビジネス用のラウンジを使ってもいいとのことだったので、そちらに向かった。関空のラウンジも立派だったが、香港のラウンジはさらに立派だった。食事も充実しており、嫁や子供はいろいろ食べていたが、僕は腹が一杯だったので何も食べなかった。
香港のラウンジ「THE PIER」
香港からダナンへは普通のエコノミーだったが、2時間くらいだったので、ビジネスとの落差は感じたが、さほど苦痛ではなかった。食事が出たが、大して腹が減っていないのに、卑しく食べてしまった。
ダナンは雨だった。荷物を受け取り、記念撮影をして、添乗員が待っているはずの入口へ向かった。しかし、我々の名前を書いた紙を持ったものがいない。違う入口かと思い、国内線の方にも行ったが、やはりいない。
しばらく途方に暮れていたが、とりあえず担当者に電話をしてみようと思い、電話を探したが見つからない。ローミングは避けたかった。格安SIMカードを使えば、安く電話できるとは聞いたことあるが、具体的にどうしていいかわからなかった。。
嫁が入口近くにたむろしていた数人のベトナム人に近寄り話しかけていた。こういう時、うちの嫁はたくましい。というか僕がだらしない。
嫁が交渉し、ベトナム人が携帯で現地の旅行業者に電話をしてくれていたが、電話がつながらない(僕の方にも今連絡しているからな~と声をかけてくれた)。折り返しがないので、ホテルはそんなに遠くないし、タクシーで行ったらどうだ?と言ってくれた。
1時間近く経過したため、さすがにこれは埒が明かんなと思い、タクシーでホテルに向かおうとしたその時に先ほどのベトナム人から、電話がかかってきたと声がかかった。
なんでも迎えの人の車が壊れたらしく、今新しい車を手配しているので、あと10分ほど待ってくれとのことであった。電話してくれたベトナム人が、日本人が待っているのに、連絡もしないってどういうことやと怒ってくれていたらしい。嫁がお礼を渡そうとしたが、断られていた。
30分ほど経過して迎えの車がやっと来た。1時間半も待たせてごめんね~と軽いノリだったが、怒りよりも迎えがきたという安心感のほうが強かった。もうすぐダナンで開かれるAPECに備えているとか、台風が来てたが通り過ぎて行ったので明日からは晴れるはずなどと聞きながらホテルへ向かった。
今回宿泊するホテルはフラマ・リゾート・ダナンというホテル。
人生初の5つ星ホテル。
ウェルカムドリンクはドラゴンフルーツだった。
繁忙期であり、コネクティングルームはとれず、二部屋に分かれた。
もう夜で疲れていたので、ホテル内のイタリアンレストランで食事をして、就寝した。
今日の体重は77.2㎏。さすがに旅行中にダイエットなど無粋なことは言わず、食いまくり、常に胃がもたれた状態であった。結構泳いで、歩いて、ジムにも行ったが、2㎏太ってしまった。