生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

ちょいハードな日々

昨日は大腸ESD、本日は術後胃のダブルバルーンERCPと僕が経験した中で、トップクラスにプレッシャーのかかる処置があったが、昨日も今日もその検査前に大腸内視鏡を6件した(大腸ESDもtotal colonoscopyしたから、昨日は7件だ)。

 

昨日のESDは30mmちょいかなと思っていたポリープが、6~70mmあり、しかも隆起型であるので非常にてこずった。5時過ぎに始めたが、終わったのは11時過ぎだった。血はどばどば出るわ、線維化はあるわ、最後の方で筋層が引っ張られている所見があるわで、本当に大変だった。途中で上の先生に変わったが、それでも切除しきれず、結局分割切除になってしまった。筋層を2か所損傷したが、幸い今のところ、特に症状は出ていない。

 

病院を出た時には日をまたいでいた。さすがに車が空いていたので、海沿いをちょびっとだけ飛ばして帰った。

 

大腸ESDの場合、プレッシャーはきついが、体力はさほど使わない。しかし、ダブルバルーンERCPはプレッシャーに加え、体力も使う。乳頭 or 吻合部に到達できるか、到達できても胆管選択できるか等と壁もいくつかある。

大体いつも、え~~、うそ~んと言いたくなるトラブルが一回は起こるが、今日は珍しくスムーズに処置が進み、一時間以内で処置を終わらせることができた。

 

さすがに今日はちょっとしんどかったが、なんとか無事こなせた。

大腸内視鏡は一番好きな検査であるが、このようなプレッシャーのかかる処置がある時は、前も書いたけど、ちょっとだけ配慮してほしいなと思う(昨日に至っては、僕は処置日であるので、予備の当番ということになっているが、大体一番多く件数をこなしている。何もなければ、逆にありがたいのだけど)。後に何もなければ10件くらいはいけるが、集中力を要する処置が後に控えていると、もう勘弁してと言いたくなる。なんとなく、パフォーマンスが落ちる気がする(はまるゲームがあって睡眠時間を削ってやっている時ほどではないが)。

 

今日は、一昨年は全大腸挿入できず、昨年は入ったが16分かかった人の大腸内視鏡が控えていた。いろいろ大変な病気を持っているので、気合いを入れていたが、今年は6分で全大腸観察できた。

 

先月もまあまあ調子がよく、平均深部挿入時間は4分をちょっと切ったが、今月も今のところ平均3分代で来ている。中央値は3分ちょうど。

 

明日もダブルバルーンERCPと通常のバルーン内視鏡が控えている。気合い入れていこう。その前に早く寝よう。