生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

「できれば晴れた日に」

今日は午前中に内科学会の関東地方会に参加し、ポイントを稼いできた。専門医になってしまったため、これまでより必要ポイントが厳しく、地方会にも顔を出して、ポイントを稼がないといけない。

発表する部屋が一部屋しかなく驚いた。関西の地方会でも、数個の部屋を用いて行っている。人口が一番多い関東でこれって、どれだけ人が来ないんだろうか。

 

帰りの新幹線で、隣に座ったバカップル(といってもそんなに若くはない。僕と同じくらい?)がワインを飲みだしたのには驚いた。トイレに行きやすいように、また真ん中が空くかなという期待もして、僕は大体3人掛けの通路側を選ぶが、品川でカップルが乗ってきた。前後は真ん中が空いていたので、ババ引いたなと思っていたら、ワインの瓶を出してきた。土産?と思っていたら、おもむろに開封し、コップまで出して二人で飲みだした。

 

えええええ、なんで?と思ったが、その二人はくだらない話を延々しながら、がぶがぶ飲み、確か名古屋に着く前に一本空けていた。その結果、何度もトイレに立ち(そりゃそうだわな)、こんなとこで飲むなや、セレブ気取り?それならグリーン車くらいとれや、という苛立ちも手伝い、なんか損した気分だった。いや、損はしてないけれども。

 

帰りに病院によって、月曜日に当たっている患者の指示をだし、その他雑用を終わらせてきた。その後子供と散歩。

 

学会では、移動があり、また1人で静かな夜を過ごせることもあり、読書が進んだ(家よりよく眠れた)。2泊3日で、雑誌(センスプ)も入っているが4冊半読んだ。そのうちの1冊が、題名にもした「できれば晴れた日に」。

胃癌になり残念ながら亡くなった医師の闘病記で、主治医の心境も併せて記載してある。もちろん直接面識はないが、非常に優れた医師で、前著の「なぜ、かくも卑屈にならなければならないのか」も素晴らしく、よく言ってくれたと医師として共感できた。

 

当たり前だが医師も病気になる。むしろ、病院という場所にいるため、病気になるリスクが高い可能性もあり、激務で検査を受ける暇もなく(僕も夏休みを利用して胃カメラは受けたが、大腸カメラは受けていない)、医者の不養生と言われるように、病気の発見が遅れることも多い。父親は消化器外科医であるが、勤務中に吐血し、緊急で手術を行い、胃を切除された。幸い良性の潰瘍であった。今の時代なら、胃潰瘍のほとんどは内視鏡で止血ができるので胃を切らずにすんだろうが、まあそれは仕方がない。僕も2年前に突発性難聴になり、しばらく耳が聞こえにくかった。

 

著者は胃癌、それも印環細胞癌(いわゆるスキルス胃癌はこのタイプが多い)と診断された時点で、医師ゆえに余命が推定できてしまい、妻と3人の子供に如何に金を残すかと深慮する。

 

僕も、3人の子供の父親として、同じことを考えたことがある。今、僕が倒れれば、この子たちはどうなるんだろうか?と。もちろん、著者とは深刻さが比較にはならないが、僕が同じ立場になれば、やはり子供たちにお金をどれだけ残してやれるかということを優先して考える。

 

しかし、この著者は術後に癌が再発し、化学療法を受け、幽門狭窄(胃の出口が塞がる状態。当たり前だが食べられない)になり、嘔吐を繰り返しながら、まだ論文を読み、講演をし、学会や研究会にも参加する。趣味のサッカーまでこなす。診療もぎりぎりまでこなす。超人だ。絶対に真似できない。

 

この3日間はよく歩いた。昨日の店ではまあまあ食べたが、それ以外は立ち食いソバ程度で済ませていた(東京は立ち食いソバの店が多い。味はともかく、すぐに食べられるのがありがたい)。

12日は7487歩、13日は17308歩、14日は13280歩。さすがに踵が痛い。

本日の体重は88.9㎏と早くも今月の1㎏目標を達成してしまった。昨日の店でやや食べすぎたとはいえ、海鮮がメインだったので、カロリー低めだったようだ。

まだ1週間程度であり、やや早い気がするが、今のところ、昔に比べるとそこまできついダイエットをしているわけではないので、この調子でぼちぼちやっていこう。