生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

高校留年した僕が医者になった経緯 宅浪について

今ちょうど情熱大陸で、ESDで有名な先生が出ている。面白い髪形だが、凄腕の先生。一日9件ESDはすごいな。2件でヘロヘロになっていてはだめだな。裸足でフットペダルを踏むのはすごい。繊細なタッチを求めてだろうが、足がめっちゃ汚れそう。

 

宅浪について語ってみようと思う

予備校に通ったことがないので、比較はできないが、宅浪についてはまあまあ語れるので語りたいと思う。

 

まずは高校の同級生の例から

まず高校の同級生の例を挙げてみる。

 

同級生①

現役時は予備校に行かず(指定校推薦で立教に受かりそうだったが、突然鞍替えしたやつにかっさらわれた。仲の良かった同級生では一番頭が切れたが、彼はいろいろついていない)。

一浪時はYMCA予備校に通い、産近甲龍に進学。

同級生②

現役時にECC予備校に通い、推薦で京都の仏教系の大学に進学。

同級生③

現役時は多分予備校にいっていない。一浪時予備校(どこか忘れた)に通い、KKDRへ進学。

同級生④

一貫して宅浪。一浪で某国立大学夜間に入り、翌年仮面浪人し、同大学の昼間に進学。

同級生⑤

宅浪すらしていないが、一浪時に産近甲龍の夜間を受け不合格。大学へは行かず。

同級生⑥

現役河合、一浪YMCA、二浪駿台で、最終的に二浪で産近甲龍へ進学。

 

他はどういった浪人生活を送ったか知らない。

かなり偏った結果だが、僕が通っていた高校では、おそらく同級生①か③がモデルケースかと思われる。超進学校なら、もっとすごい例が出せるのだろうが、自称進学校の落ちこぼれなんでそれは無理(笑。

ちなみにその後だが、

①在学中にD志社と偽り、塾講師をしていた(教え子とちょめちょめという噂)。卒業後九州の会社に勤めていたが、しばらくして連絡が取れなくなった。

②卒業後、飲食店で勤務し、居酒屋をオープンしたが、数年前に店をたたんだ。昨年から年賀状が来なくなってしまった。バツイチ。

③知らない。

④OB訪問にいきなり遅刻し、OBをブチ切れさせ、4回春に就職活動を断念。建築を学ぶといい、某大学の夜間へ編入(一度は合格したが留年でパー。翌年は不合格、その翌年に合格し入学した。僕にいつまで学生やってんねんと言っていたが、最終的に僕より長く学生をやっていた)。卒業したが、建築の道は厳しく、よく経緯が分からないが、今は東南アジアにいる(何回聞いても何をやっているかよくわからないが、現地で奥さんをもらって、子供も4人いる)。

⑤しばらくプータローをしてJAに勤務していたが、連絡が取れなくなった(②と喧嘩してから)。バツイチ。

⑥就職活動をせず、卒業。卒業後、親の金でアメリカに遊びに行った。帰ってきてからはがーっとバイトをし、金がたまるとキャバクラ遊びをするということを繰り返していたが、突然司法試験を受けると言い出し、これまた親の金で専門学校に通いだした。その後受かったという報告はない。

 

こう見てみると、本当に人生ってのはわからんな。

なかなか香ばしいが、しかし高校留年、プータローとウジ虫のような生活をし、底辺を這いずり回っていた僕は、彼ら皆に馬鹿にされ、あいつよりはましやなと自信を与える存在であった。

 

勿論堕ちないのであれば、その方が絶対によい。しかし、日本では一度レールから外れると戻るのが非常に難しいため、どうせ堕ちるのであれば早い方がよい。若いうちの方が、まだ修正が効きやすい。

 

宅浪に最も重要なもの

話がそれた。

彼らの例を挙げて、予備校がよいのかどうか検証しようとしたが、n数が少なく、バイアスがかかりすぎていて、何とも言い難い(彼らの例だけをみると、予備校は不要と言いたくなるが、どこまで真剣に勉強していたか不明だし、予備校が有用であったものはごまんといるだろう)。

 

宅浪に最も重要なもの、それは

勉強を継続するモチベーションだ。

これに尽きる。必要十分ではないが、必要だ。

 

宅浪は孤独だ。そして同じことを延々と繰り返さないといけない。ある程度理解が進めば、楽しくなってくるが、わからない時は本当に苦しい。

勉強を継続するのにモチベーションは欠かせない。美しいモチベーション(医師であれば、人を助けたい、病を根絶したいなど)はもちろん素晴らしい。しかし、モチベーションとして強固かと言われると、それは人による(自分が病気になったりすれば、その病気を研究や治療するということは強いモチベーションになりうるが)。

僕自身、なぜ医師になりたいの?と聞かれた時にはこういう美しいモチベーションを答えていた(そういう気持ちがないわけではないので)。

 

これらのモチベーションだけで勉強を進められるのであれば、それは素晴らしい。意志がよっぽど強いのだろう。しかし、僕に関していえば、それだけでは勉強を継続させることはできなかった。

 

どうしても湧いてきてしまう嫉妬、怨恨などのnegativeな心情、今に見ておけ、見返してやるという自己顕示欲、将来食べていけるようになりたいという生活上の願望、あれがしたいという欲望、物欲。

 

質は問わず、薄汚いものも最大限利用し、総動員してモチベーションを掻き立てた。意志が弱い人間が孤独に耐え、地道に勉強するためにはこうするしかなかった。

 

次にメリット、デメリットを列挙してみる。

宅浪のメリット

  1. 自分の好きな時間に好きなことを勉強できる。決まった時間に、決まったことをするのが苦手な僕にはよかった。社会人になってそんなことはいっていられないが、大学生か社会人になれば矯正されるはず(高校に通えなかった僕でさえ矯正されたので、よっぽどのことがないと大丈夫)。
  2. 気分が乗らない時は自由に休める。気分転換して、またモチベーションを復活させて、勉強に戻ればよい。予備校では授業の遅れがでてしまうが、一人でやっていれば関係ない。
  3. 金銭的負担が軽い。参考書代とZ会などの通信教育代と模試代くらい。

 

宅浪のデメリット

  1. 怠けようと思えばとことん怠けられる。メリットの1は諸刃の剣となりうる。そこは強いモチベーションで勉強を継続させるしかないし、モチベーションを保てないのであれば、無駄なのでやめてしまった方がよい。
  2. ペースメーカーがないため、勉強のペースがつかみづらい。自分で計画を立てる必要がある。僕は受験本を読んで、自分のノルマを決めて、それに沿って勉強を進めた。今はネットがあるので、より容易に情報収集ができると思われる。
  3. 孤独。僕は一人でいるのがあまり苦痛ではなく、ボッチ飯も平気だが、それでも浪人時は親以外と話さない生活が長くなった影響で、言葉がなかなかでなくなった。今でもコミュ障気味だが、少なくとも社会人としてやっていけるレベルまで戻すのには、荒療治も必要であった。今は入試に面接を科すところも増えてきており、僕自身面接があったら、合格していない可能性もある。
  4. わからない問題の対応が難しい。一人で延々考えて、答えを出すことも重要だが、あまりに時間がかかると効率が悪い。教えてくれる人がいれば、すぐに理解できることでも、引っかかることがある。今はネットがあるから、そちらで解決できる可能性は十分あるが。

 

どうするのがよい?

メリット、デメリットを挙げてみると、やはりデメリットの方が大きい気がする。しかし、僕自身の気質を考えると、宅浪の方が向いていると思う。

 

医師国家試験、内科専門医をはじめとする専門医すべて独学で行った(これは普通そうである人が多いと思うが、医師国家試験も予備校があるし、内科認定医、内科専門医も10万以上するDVD講座が出ている)。

 

何が正解かは自分でもわからないが、今の知識がある状態で、あの時に戻ると仮定すると、基本は宅浪で勉強を進め、予備校の講座を一部受けるか、家庭教師を週1回だけ頼み、わからないところを教えてもらうという形を選択すると思う。

 

家庭教師を何人かやった経験から言えば、親に言われて嫌々やっている者に関しては、あまり意味はない。金を捨てているようなものだ。ある中学生を教えていた時は、もう勉強をやめようと言い出し、仕方ないので雑談をしていたこともあった(その分給料を減らされたので、こちらから辞めた)。成績は全く伸びなかった。

 

しかし、真剣に勉強をするのであれば、非常に役に立つ。学力がピーク時の僕が、受験時代の僕を家庭教師すれば、もっと効率よく勉強が進んだだろうなと思ったことがある。

 

ネットはうまく使えばよいが、はまると時間を浪費するのでよくないし、情報の正誤を自分で見抜く必要がある。内科専門医の時は2ちゃんねるが非常に役立ったが、糞みたいな情報もあるので、注意を必要とする。

 

今日は長男とプールに行き、昼はそばを食べた。4日連続そばを食べている。その後、子供3人連れて、本屋とダイエーに行き、色々買わされた。僕の小遣いの多くは、子供たちの本と食べ物に使われている(笑。

 

8000歩歩き、500m以上泳いだのに、体重は89.2㎏とちょい増えた。誤差と信じよう。