生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

最大多数の最大幸福

昨日は研究会で歩けず、今日はカンファが長引き、そこで議題に上がったことで皆と話をしていて、遅くなり歩けなかった。研究会は途中で抜けて、うどんを食って帰った。

 

議題に挙がったのは、レジデントの当直回数やオンコールが多いので、対策として当直明けの午後を休みにしてはどうか?ということ。

秘書さんが、レジデント、副医長、医長の当直回数、オンコール回数を数えて、表にしていた。当直は大きな差はなかったが、休日のオンコールの差が大きかった。

問題提起した先生が、他の有名病院の例を調べていたが、ある病院はレジデントとスタッフの2人体制で当直し、ある病院はレジデントのみ当直し、スタッフは当直をしていなかった。

 

いろいろ意見は出て、結局来月の当直明けは午後を可能な限りオフにするということにし、1カ月様子を見ることになった。オフになるのはレジデントのみでスタッフには適用されない。

 

医局に戻ってきて、スタッフ同士で話をしたが、一部のレジデントが不平を言っているとのこと。しかし、自分たちはもっとしんどい思いをしてきているため、もう少し頑張れよという意見が大半であった。実際、一部のスタッフがあまり仕事をしていないのは事実だが(かくいう僕も昔に比べるとずいぶん楽になった)、でも皆レジデントのころは修羅場を経験してきているし、今はそれなりの技術や知識を必要とされることに従事している。

 

皆の意見は、でもそう言っても伝わらないだろうなあということでまとまった。おっさん、お姉さんのアナクロニズムとしか思われないだろう。

今の病院は、救命救急センターであり、忙しいのは間違いないが、でも非常に恵まれている。救急部が色々対応した上でコンサルトしてくるし、いろんな科の当直医が20人以上いるので、消化器疾患にほぼ専念できる。造影CTも簡単に取れるし、緊急内視鏡、緊急血管造影も比較的容易にできる。

 

レジデントの不平もわかる。レジデントがよく働いているのは間違いないし、土日のオンコールが多いと、休日もなく、週末に息抜きもできない。重篤な患者はまずレジデントに当たる。

レジデントのころは365日病院にいるべきだという意見もあったが、それは今の時代通用しないのだろう。

 

後7~8年もすれば、今のスタッフの気持ちがわかるだろうが、今は何を言っても伝わらないと個人的には思う。自分たちがその場に身を置いて、はじめてわかることもある。

 

ジェネレーションギャップという言葉で片付けるのは簡単だが、それでは解決にはならない。最大多数の最大幸福を達成するにはどうしたらいいのだろうか。スタッフが多く、オンコールや当直をすればいいのだろうか。多分、強固な反対意見がでるだろうw

 

二日歩けなかったが、昨日今日と下痢期でもあり、カンファでうな重を食ったにもかかわらず、体重は85.3kgになった。そういや腹も若干へこんだ気がする。ベルトも一番きつい穴でもゆるいので、穴を自分で開けた。

そういや、カンファでスタッフは金曜日の当直をしていないと言われていたが、明日当直だわ。今年、既に2、3回金曜日に当直した気がする。金曜日の当直は、次の日寝られるからあまり嫌いではないけど。