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生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

国民皆保険はいい制度

医療

某アナウンサーが

「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」

なんてブログに書いて、物議を醸している。

 

一度だけざっと読んだ。事実誤認があるが、散々批判されているので、一つを除いていちいちつっこむ気はしない。有名人は注目されてなんぼなので、極論をいい、炎上することこそが狙いなのかもしれない(それは今のところうまくいっている)。

主義主張で殺される国(人体の不思議展のことを考えると恐ろしくなる)や、指導者だけがぶくぶく太って、国民が飢えているのに、でかい花火を飛ばして遊んでいる国(居眠りしただけで殺されるて)では、言いたいことを言うことも許されないだろうが、付随する責任をとる限りは、日本では何を言おうが自由だ。

 

僕自身は腎臓内科医ではないが、透析患者の内視鏡治療や担当医をすることは稀ではない。アルコール性肝硬変や膵炎は100%自業自得だと思っているが、透析患者が自業自得だという視点は正直あまりなかった。

僕自身、モラルが高い方だとは思わないが、それでも100%自業自得であるアルコールが原因の肝硬変や膵炎の患者でも、治療をするなとは思わない(アルコール性膵炎の患者に動注療法やCHDFなどの集中治療をしたことも何度かある)。外来で注意するし、喧嘩もする。外来で診ている患者が悪くなっていくのをみたい医師はいない(いたらさすがに医師失格だ)。

「調子はどうですか?」「いいです。」「そしたら、Oか月後にまた来てくださいね。OOと△△の検査をしましょう。」

これで済むことをいつも願っている。

 

一つ引っかかったのは、健康保険制度を解体すべきということ。ベストではないにせよ、国民皆保険はベターな制度だと考えている。アメリカのようにバカ高い保険を払って、それでも高負担の国がいいのか?(マイケル・ムーアのシッコに詳しい) アッペの手術に100万~200万も払いたくないわ。イギリスも悲惨で病院にかかるまで半年程かかることもある。

医師の自分が言うのもなんだが、日本の医療はレベルが高い。内視鏡、循環器のカテーテル、外科手術は世界でトップクラスだ。自分も患者になりうるし、これまで病気になったこともあるが、これらを比較的安価で受けられるのは素晴らしいことだと思っている。

他の記事を読んでいないし、読む気もないが、国民皆保険に勝る制度を提唱しているのだろうか。代替案がないとカオスな状況になる。

 

最近読んだ本で気になる記載もあった。その本自体は面白かったが、その中にメディアに出てくる医師はセカンドオピニオンを勧めるが、いざ自分の担当の医師に伝えると機嫌が悪くなると書いてあった。

おちゃらけた旅日記であるので、ジョークなのかもしれない。しかし、そういう医師もいるのかもしれないが、的外れだと言わざるを得ない。

セカンドオピニオンで機嫌が悪くなるどころか、僕は積極的に勧めている。先日も、診断がつかない人に、診断的治療で外科切除を勧め、セカンドオピニオンも勧めた。最初は渋っていたが、結局は希望されて行くことになった。セカンドオピニオン先の病院も有名な病院だが、当院の方が症例が多いので、当院以上のことは言えないと返事をもらい、ようやく治療に同意された。手術で診断がつき、僕が想定した診断(手術が必要)であった。 

 

セカンドオピニオンではないが、以前イラッとしたことはある。

前医から紹介状も持たずに受診した人が(取りにいってもらった)、当院でも検査を勧めていたところ、受ける受けないで、患者とその配偶者が外来で揉め出したことがあった。

忙しい外来で揉められては困るので(こういう人ほど自分が待たされると怒り出す)、家でよく相談して、次の外来までに結論を出すように言って帰ってもらった。

次に来た時は他院に行くので紹介状を書いてくれと言いだした。うちで検査もほとんどしていないのに、何を書けと? これはセカンドオピニオンではなくドクターショッピングだ。なぜ、最初からそこに行かなかった? 顔には出さなかったが、イラッとした。

医師は患者を選べないが、患者は医師を選べる。他院に行きたいと言う人は快く送り出すことにしているが、未熟ゆえかもしれないが、上の件だけは不愉快に思ってしまった。

 

今日は息子のプールに行き(僕は待っている間ジムで運動)、その後ファミレスでご飯を食べた後、一緒に病院に行き、回診を済ませた。嫁と娘たちは出かけていたので、内科の地方会にポイントを稼ぎに一緒に行った。朝から夕方まで息子と一緒だったが、息子は宿題の日記にプールのテストに合格したことしか書かなかった(笑。

体重は80.8㎏で、ようやく81㎏の壁を破った。