生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

脂肪肝改善

先週大腸内視鏡をしていた時にPHSがなった。それ自体はよくあることで、ナースが代わりに出てくれた。

大腸内視鏡中であり、コールバックでいいですか?と聞いたところ、急ぎの要件であるので、すぐに話をしたいと。これは何か大変なことが起こったかと思い、盲腸には到達していたため、耳に電話を当ててもらった。

 

「OOさん(今日退院予定の大腸EMRした患者)のことなんですけど‥。」

えっ、血便出た?、遅発性穿孔か?とドキッとしたら、

「退院前に風邪薬を出してほしいそうです。ピーエーを出して欲しいって言ってました。」

 

思わず、ずっこけそうになった。EMR後出血や穿孔じゃなくて良かったとほっとした。しかし、検査の途中にわざわざ伝えなあかん用事ちゃうやろ、コールバックでええんちゃうの?と言いそうになったが、ぐっとこらえた。

しかし、ピーエーだけはつっこまざるをえなかった。

「ていうか、ピーエーってなに?PLちゃうの?」

「いえ、ピーエーって言ってます。」

「そんな薬あらへんで。まあ、ええわ、PLのことやろ。検査終わったら出しとくわ。」

感情は抑えたが、ぶっきらぼうにはなるのは止められず。このくらいの対応でも、病棟では怖いとか言われるんやろうなあと思ったが、それでもいいと思った。

年を重ねて、人の名前が覚えられなくなってきたのと、電カルになって病棟とのかかわりが希薄になったことから、名前を聞いても相手が誰かわからなかったが、空気の読めなさとピーエーから、1年目ナースと思われる。

まあ、いいんやけど。

 

今日、肝癌の患者にラジオ波焼灼療法(RFA)を行った。処置する部屋に早く着きすぎて、暇を持て余したので、自分のお腹にエコーを当ててみた。時々やっているが、減量前にやった時は、肝臓は白く輝いており、肝臓と腎臓のコントラストがはっきりしていた(肝腎コントラストといい、脂肪肝の指標)。立派な脂肪肝であった。

今回肝腎コントラストは消失しており、肝臓と腎臓は同じぐらいの濃度で、脂肪肝は改善していた。体重が減ったわりに脂肪肝が改善しない人を外来で多くみたが、脂肪肝って改善するんだと感心した。肝臓専門医のいうことではないな(笑。

自分でエコーを当てることがめっきり減ったが、胆嚢はきれいに見えた。胆石は幸いなかった。肝腫瘍も認めなかった。

RFAは、肝S6の深いところで、肋骨をかき分けていくのにちょっと手古摺ったが、何とかうまくいった。

 

体重は78.9kgであった。今日は少し食べ過ぎてしまった。