生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

ゲームができる散髪屋があれば行く

今日は夏休みの同僚が5人と多く、勤務時間帯は忙しかった。午後は救急当番のバックアップだが、ファーストの専攻医が休みであり、誰にも交代を頼んでいかなかったため、僕がファーストでやることになった。

数年前まではファーストでやっていたが、年数がたつにつれて苦痛になってきていた。救急対応だけではなく、雑用も色々言われる(他科の内視鏡のオーダーや緊急性の低い出張内視鏡など)。

直腸穿孔の疑いがある人がいるが、パンペリというほどの腹部症状がなく、昨日手術をしており、CTで腹部にairがあるが、free airかどうかよくわからないため、大腸内視鏡で見てくれとコンサルトあり。

緊急で大腸内視鏡を行うと直腸に大きな穴が開いていた。自分で開けたわけでもないのに、自分で開けた時のようにアドレナリンがびゅっびゅっと出てきた。ガストログラフィンで造影して腸管外が造影されたことを確認して速やかに終了した。

 

昨日大腸内視鏡をした人に、先生の髪は本当に素敵と褒められた。外来で診た時も同じことを言われ、パーマ当ててるの?と言われたが、何もしていないので、そのまま答えた。ま~、天然なの、いいわね~、女性から羨ましがられるでしょと言われたが、今まで言われたことはないので正直戸惑った。

僕は猫っ毛で髪が柔らかく、左の髪に癖があって、確かにパーマのようになっている。正直僕は僕自身の髪質が好きではない。もみあげも少し伸びただけで、ふざけた貴族のようにくるんと巻いてしまい、ごっつい間抜けになるし、今ではましになったが、高校の時はすぐに髪がペタンとなってしまい、毎日髪型が定まらなかった。幸い、毛量はあるが、白髪は若いころから多く、今も染めないと真っ白になるだろう。

 

昔はトップガンアイスマンのような髪型に憧れていて、散髪屋でこんな髪型にしてと言ったこともあったが、僕の髪質では無理だと言われた。

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アイスマン。今見てもかっこいい。

 

無理だと言われたが、ムースを使って何とかしていた時代もあった。これがあったからではないが、僕は昔から散髪が嫌いだ。多分何もしないでボーっとしている時間が耐えられないのだろう。

先程の人に、美容院できれいにしてもらっているんでしょう?と言われたが、僕のような陰キャには美容院のハードルは高いし、一度頑張っていったが、散髪屋と違いがわからなかったので、それ以来行っていない。

いえ、行ってませんと答えると、散髪屋?と聞かれたので、嫁が切ってますと答えたら、ほえ~、それでやわ~と言い出した(何がそれでやわかは謎だが)。

結婚してからしばらくは散髪屋に行っていたが、忙しいし無為な時間に耐えられないため、すぐに嫁に切ってもらうようになった。一度息子が馬で蹴られたように、後頭部の髪がざっくり無くなるという失敗をされていたが(自分でやったくせに、また呼吸ができないくらい笑っていた)、幸い僕に関してはそこまでの失敗はされていない(時々、あっ、やばっと言うことはあるが)。

専攻医の頃にたまたま行った散髪屋では、凄い変な髪型にされて(茹で卵みたいになっていた)青ざめていたら、店主が「かっこええわ~、ほんまかっこええわ~、清原みたいやわ~(そのころはまだスターだった)」と不自然に連呼していたが(自分でも失敗したと思い、やばいと思ったのだろう)、そんな陳腐な洗脳にはのっかれなかった。散髪屋の割に4~5000円もとられたこともあり、二度と行かなかった。

 

散髪屋も適当に終わってくれればいいのに、左のくせ毛を直そうと悪戦苦闘して、バッファローにやられているしょぼいライオンの鬣のようにされて、そのまま終わられたこともよくあった。

前に流しておいてくれたらいいのにと言いたかったが、脆弱な若いころの僕は言えず、へらへら笑っているだけで、散髪屋を出て角を曲がって、すぐに髪をぐしゃぐしゃにするのが精いっぱいの抵抗だった。

サイヤ人の用に髪型が変化しなかったらいいのに。ついでに髭や胸毛も生えてこなくていい。

 

今日の体重は75.8㎏。スクワットを軽くした。