生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

緊急内視鏡件数は半分だったが、先週よりストレスフルな日直

先週に引き続いて今日も日直。本当は来週だったが、同僚に交代を依頼された。緊急内視鏡は2件と先週の半分だった。

1件は黒色便で緊急EGDを行ったところ、小腸(術後胃だった)に潰瘍、びらんを認めた。1ヶ所露出血管を認めたので、クリップで止血し、入院。

もう1件は血便で、先月当科に入院していた患者。その時のCSで直腸にfistulaを疑う陥凹を認めていたが、今回はそこから出血を認めたため、クリップで止血した。また浣腸のみで行い、うOことの戦いだったが、幸い深部の便は非血性だったので、途中で挿入をやめることができた。

 

で、二人とも入院させたが、二人とも透析患者であった。そのため腎内のDr.に透析について相談し、前者は週明け、後者は本日透析をすることになった。

後者の人は血圧が低いため、師長がICUで透析のみするとICU担当医に連絡しておくと言ってきた(それまでもすったもんだして、僕は師長と腎内Dr.に電話をしまくった。二人で話せばすぐに終わることなのだが。伝言ゲームをしている気分だった)。

ICUは色々やってくれてもちろんありがたいのだが、一旦入ると主科は手を出しにくくなる(研修医がなんかの冊子に、ICUでは主科とぶつからないように対応していると書いていたが、それは嘘で主科はほとんど手を出せない)。

今回は出血による血圧低下であるのは明確であり、止血したのだから自然に上昇するはずと思い、ICU入室を僕は全く検討しなかった。

しかし、それからもすったもんだし、一時的にICUに入るだけなのにMRSAスクリーニングをだせやらなんやら色々言われた。前任地でもそうだったが、ICUのナースは強い。正直あまり近寄りたくはない。いるんかいな?と思ったが、へえへえと出しておいた。

 

最近、色んな病院で長時間労働に対する是正勧告が出ている。うちの病院もちゃんと調べたら相当やばいことになるのは明確であり、最近時間外を減らせ減らせとうるさい。

まずは人員を増やすことと、時間外なしでも他の病院と同等の給料を確保することが先決だと思うが、そのあたりの配慮は一切なくとにかく減らせの一点張りだ。一応、そこそこ名の通った病院なので、黙ってても医師がやってくると考えているのが透けて見える。

以前は早く帰ることに罪悪感を感じていた(病畜の宿痾のようなものだ)が、最近は帰られる日には早く帰ることにしている。そうすることで残業は月100時間を切るようになったが、90時間は越えている。

そのくせ、今日も日直が終わった後に病棟からじゃんじゃん電話がかかってきた。労働時間減らせといわれても、業務時間後に普通に仕事言ってこられたら、そりゃ減らんぞ。医療従事者の敵は医療従事者かと言いたくなった。

 

忙しさでは先週の方が忙しかったが、今週の方がストレスフルだった。こういう時に心の弱い僕は、交代を依頼してきた人を若干恨んでしまう(笑。ちっちゃい人間だ。

早く帰ってゼルダをやりたいのに、結局12時間ほど病院にいた。

最近息子がゼルダの話を色々してくる。どんな形でも会話をするのはいいことだし、子供と共通のことを楽しめるというのはいいことではあるが。

僕は自分の父親と同じ趣味がない(お互い趣味が少ないのもあるが)。同じ職業についているが、それ以外は全く異なる。父親は囲碁のアマ5~6段だが、僕はルールすら知らないし、ルービックキューブを6面そろえる時間を計らされたりしていたが、僕はまぐれで2面そろえるくらいしかできない。僕は本が好きだが、親父はあまり読まないし、ゲームもしない。筋トレどころか運動もほとんどしない(僕も運動はあまりしないけど)。

そんな親父でもベタな父と息子をやりたかったのか、10年以上前、ある病院に行くかどうか悩んでいた時に相談を持ちかけたら、サウナに連れて行かれ、一緒にあかすりをし、飲めないビールを二人で飲んだ。息子と酒を飲むベタをやりたかったのだろう(笑。

 

今日の体重は77.6㎏。今日は日直後ジムに行く予定だったが、病院を出るのが遅くなったので家で懸垂とディップスを行った。