不幸な出来事だ。ERCPは僕自身も何百例と行っているが、幸い死亡した人はいない。しかし、ERCP後の重症膵炎は頻度こそ高くないが不可避だ。当院のERCPの同意書には死亡する可能性は書いてあるし、もちろん説明もする。
この記事だけでは詳細がわからないが、確かに胃悪性リンパ腫でERCPをする理由がよくわからない。リンパ節が胆管を圧排して閉塞性黄疸にでもなったのだろうか?
消化器内科は内科の中では侵襲の高いことを行っており、偶発症で患者さんが亡くなることもある。当科でも死亡事故ではないが、1件訴訟を抱えている。幸い、僕自身は訴訟の対象となったことはないが、偶発症をおこした時に責められたことは何回かある。医療ミスと偶発症を同一視されることは珍しくない。
偶発症や医療ミスに備えて掛け捨ての医療保険を毎年かけている。決して安い額ではないが、万一訴訟になった時に莫大な額を請求される可能性があるため、そこをケチるわけにはいかない。
‥しかし、色々金がかかって仕方ない。今年は肝臓専門医の更新年であり、3万円払いなさいと請求書が来た。たっかいわあ。あんな無駄に立派な免状いらんから、もっと安くしてくれへんやろか。
金曜日は手術室で他科の手術を内視鏡でアシストした。親父は外科医だが、僕は手術室の雰囲気が好きではなく、ポリクリで外科系は無いなと思った(体がごついので整形外科や消化器外科を回った時に勧誘されたけど)。時々、内視鏡のアシストや偶発症をおこしたときの手術で手術室に行くが、今となってはそこまで嫌でなく、ドラスティックに良くなる外科もありだったかなとも思った。今更遅いけど(笑。
しかし、手術に呼ばれるのが何時かわからず(昼頃とだけはわかっていたけど)、また途中でトイレにも行けないため、昼食を食べずに待っていたら、手術が終わった3時過ぎまで食べることができなかった。幸い、バレンタインのチョコがたくさん置いてあったので、血糖だけでも上げておこうと思ってパクパク食っていたら、上がりすぎたのか体がだるくなった。
アシスト自体は結構楽しくて、時間がたつのはあっという間だった。でも、途中で抜けやすい内視鏡の方が僕にはあってるようだ。
今日の体重は78.4㎏。今日はジムで久々にベンチプレスができた。しかし、月に数回しかできないので重量が延びない。学生の頃みたいに自宅にベンチ台を置きたいが、嫁が許してくれないだろうな(部屋に置けと言われそう)。