生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

折れない心

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うーん、これはどう考えても偶発症ではなく、医療ミスとしかいいようがない。おそらく胃管再建をしようとしていたのだろうけど、一人が勘違いしたせいで取り返しのつかないことになった。

‥ていうか、なんでそんな勘違いをしたのか? 術式の把握をしていないというのは外科医としてありえない話だ。

 

最近、ゼルダのせいで寝不足だ。前も書いたけど、スカイリムやウィッチャー3のようにはまり過ぎて辞め時がわからないという感じではないのだが、気がつくと深夜になっている。息子もやっているので、お互いあーだこーだいいながらやっているのも楽しい。

昼休みに10分ほど医局の机で仮眠をしているが、結構それですっきりとする。しかし、今週は忙しくてその暇もなかった。

月曜日は外来後に十二指腸水平部からの出血に対し止血を行った。外来は60人近く入っていたが、キャンセルがまあまあいて50ちょいで済んだのが不幸中の幸いだった。水平部であり、ショートタイプのDBEを用いた。かなり難渋したが、何とか止血可能であった。 

昨日は挿入困難例の大腸ESDを行った。通常の大腸内視鏡では深部挿入できず、他の医師がダブルバルーン内視鏡で30分以上かかって挿入していた。透視台でのESDはやりにくいし、透視を占領してしまうので、無透視でシングルバルーンを用いて一人法で挿入した。

便処置が悪いと病棟から報告があり、2回GE120mlをかけたが、それでも便処置は最低であり、オーバーチューブから便が噴き出してきて服にも結構ついた。その時点で心は折れそうだったが、なんとか30分ほどで盲腸に到達した。

深部にも便が結構残っており、野菜も残っていた。これは中止するかとも思ったが、また再挿入するのも大変であり、何度も洗浄して吸引を繰り返していたところ、まあまあきれいになったので、ESDを行った。上行結腸の40mm大LSTであったが、操作性はあまりよくないものの、オーバーチューブとS-Oクリップのおかげで1時間ほどでとれた。

その前に憩室出血患者の大腸内視鏡を行っていた。数日前に大腸内視鏡の前処置を行い、絶食で経過を見ていたので、浣腸だけでそこそこ大丈夫かなと思ったが、普通に便がたくさん残っていた。

2件続けて便と格闘し、手からは何とも言えないsmell(stinkのほうがよいか)が‥。しかし、今更そんなことでダメージを受ける私ではない。手を念入りに洗って、便がついたスクラブを着替えに行った。自前のスクラブなら発狂ものだが、病院のものなので、きれいにクリーニングしてくれるはず。

研修医がおそろいのスクラブを作っているのをみて、ちょっといいなと思ったこともあったが、こういうことがあるのでスクラブを作るのは二の足を踏む。白衣は作ったけど(名前とGastroenterologyと刺繍してある。いきって筆記体で)、外来の時くらいしか着ない。

 

今日の体重は78.2kg。今日は比較的早く帰ってこれたので、バーピーとスクワットをやった。