昨日は当直。昨日のうちに1件消化管出血を止血した。その後、腸閉塞のコンサルトあり。WBCがかなり減少しており、腸閉塞から敗血症となりWBCが下がったという推理がなされていた。
CTで膿瘍を作っているわけでもなく、その他イレウス以外に異常なし。ややタキっているが(イレウスで腹痛かったらそりゃタキるわ)、平熱であるし、乳酸は正常でアシドーシスもなく、アニオンギャップも正常。CRPは1代。よくみるとRBCも血小板も下がっており、pancytopenia(汎血球減少)となっている。
ERのDr.は腸閉塞と敗血症を一元的に考えているが、血球減少を来すほどの敗血症にしてはその他のデータがしょぼすぎる。敗血症の有無はともかく、イレウスとpancytopeniaは分けて考える必要があり、pancytopeniaの原因としては敗血症より先に血液疾患を考えねばならないと判断し、ER Dr.にそう返事をしてカルテにも記載した。
ERの採血では、芽球は見られなかったが、本日の採血で芽球がでており、leukemiaと診断されていた。
2時すぎに眠りにつくことができ、6時に尿意で目が覚めた。それ以降眠れそうになかったので、シャワーを浴びた。
朝ご飯を食べた後、何気なくER待機患者をみていたら、EMRを数日前にされた患者が血便で来ていた。EMR後出血か、CSせなあかんなと思っていたら、コンサルトの電話がかかってきた。
GEだけかけて緊急CSをすることにした。同意書をとって待機していると、3次救急に吐血、ショックが搬送されてくると情報あり。ナースよりCSをどうするか?と聞かれたが、ショックをある程度落ち着かせないと内視鏡できないし、もろもろ準備している間にCSは終わるだろうと判断し、まずCSをしてしまうこととした。
EMRした部位は上行結腸、横行結腸と深部であり、TCSが必要であったが、腸管が長く以前部長は18分かかっていた。前処置しないとCSの難易度は跳ね上がるが、それでも10分かからずにTCSできた。
ある曜日のCS当番を増やす際に部長しか空いている人がおらず、皆で協議し部長にやってもらえますか?(とにかく件数増やせとはっぱかけているのも部長だし)と言ったら、その日アンギオ当番の僕をCS当番に当てると言ったらしいが、こんな青二才に負けているようではいけないでしょう。もう少し件数をこなした方がいいんじゃないのかね?
アンギオはもうしなくてもいいと言っていたらしいが、確かに件数は減っており、僕の貴重な憩いの時間が無くなってしまった。
上行結腸といってもほとんど盲腸よりだったが、EMR後のクリッピングした部位の基部からoozingあり、クリップをかけた。途中でショック、吐血患者のコンサルトの電話がかかってきており、止血後すぐに3次救急へ出張用の内視鏡を持って出かけた。
食道静脈瘤破裂の既往がある人で、病識がなく昨日も酒を飲んでいたとのこと。口頭で内視鏡をすることを伝え、すぐに内視鏡室に取って返し、残りの機材を運んだ。
3次救急で内視鏡をしたところ、食道に凝血塊がくっついており、外すとred plugあり。EVLで止血した。その後9時になったので、カプセル内視鏡を装着し、上記患者の入院の段取りと指示出しをした。
普段はあまりガウンを着ないが、緊急CSと静脈瘤などの大量出血(以前噴水のように吐かれた血が直撃したことがある)はガウンを着るようにしている。今回もガウンを着たが、下部の時にガウンが便と血液で結構汚れた。
入院の指示を出していたら自分からほんのり便臭がする。ガウンを通り越してスクラブにも付いたかと思い、スクラブを着替えて再度指示を出していたら、まだ臭い。
‥まさか、スクラブを通り抜けてTシャツへも臭いがうつった? そう思ってTシャツを脱いで臭いを嗅いだら‥。お気に入りのデウスのTシャツが‥。裸でスクラブを着て仕事に戻った。
指示を出し終えて、10時前に内視鏡当番に参加し、14時前までぶっ通しで内視鏡を行い、そのまま病棟へ行き、患者の退院を切り、紹介状も作成した。
そこで限界を迎え、当直明けの午後は帰るようにと励行されていることもあり、病院を出て近所でラーメンを食べて帰った。
当院の年間緊急内視鏡が大体800~900と思っていたが、昨年は1000を少し超えていた。1日平均で3回弱だ。日勤帯の緊急内視鏡も含まれるため、当直帯で3回というのは少し多い気がする。
今日の体重は76.6㎏。当直中はもろもろ食べたし、今日もケーキを食べたが、ハードな当直だったせいか、体重は増えなかった。