今日の僕の服装。
この格好を見て次女が一言。
「その服、新聞紙みたい。」
なっ、ジョン・ガリアーノやぞ。10年以上前に買ったやつだけど。
しかし、そういわれると新聞紙にしか見えなくなった。
金曜日は盲腸のLSTのESDを行った。虫垂開口部をぐるっと囲む形で盲腸底に存在しており、全周性ではないものの、4/5周性はあった。幸い虫垂開口部にはぎりぎりかかっていなかったが、これは切れるのか?とやる前から腰は引け気味で、病状説明時にも内視鏡で取れそうになければ外科手術を検討しますと逃げ道を打っていた。
あるDr.が当直明けの午後に大腸内視鏡を2件だけやって帰ると宣言して実際帰った。当直明けの午後は帰ってもいいことになっているのでそれは問題ではない。しかし、先々週の火曜日の当直後、僕はフルに大腸内視鏡を行い、件数はトップの6件だった。
通常の大腸内視鏡で体力を使うことはほとんどないので、できないことはない。しかし当直明けに他のDr.より多い件数をこなすのはおかしいと思い、今週の当直明けに大腸内視鏡を5件やって帰るとリーダーナースに宣言した。
そしたらえっ?と言われ、帰るの?という雰囲気になった。5件といえば、余り件数をこなさないDr.からすればむしろ多いくらいの件数だ。件数÷人数のノルマはこなしたかったから5件と言ったのに、そんな雰囲気になってさすがにむっとした。
その日、大腸内視鏡をやっていたら、あるナースが3件で帰ってもらおうと思いますといってきたので、おおっと思ったが、なんやかんやで次々と持ってこられて結局5件となった。
元々5件するつもりだったのでいいんだけど、ぬか喜びさせられてがくっときた。そのうちの1件はTCSが難しく、できない医師もおり普段バルーン内視鏡を用いている人だった。途中に病変があるとの触れ込みでそこまでの挿入でよいとのことであったが、ややムキになり10分弱でTCSした。最後の1件はこうなりゃやけだということで1分を切りそうな勢いでTCSした。
3時半過ぎに5件終わらせた。まだ大腸内視鏡は残っていたが、有無を言わさず切り上げ、病棟を回って業務をサクサク片付け、5時前に病院を出た。
こんなことがあったが、上記ESDは5時間くらいかかるかも、途中で中止するかもしれないがと前もって宣言していたら、ルーチンの大腸内視鏡が始まる前に開始させてくれた。上記の出来事でちょっとむっとした自分が恥ずかしくなった(相手にぶつけずに自己消化していたのが救い。家で愚痴ってはいたけど)。
僕が最初のCSを行っており、古いスコープで腸がたわむため、盲腸底にうまく近づくことができず、15㎜くらいのLSTと最初は判断した。他にも大きなポリープがあり、入院EMRに回したら、15㎜どころではなかったので、仕切りなおした。
不安な気持ちでESDを開始した。最初想定していたストラテジーとは途中で異なっていったが、なんとか2時間足らずで切除することができた。S-Oクリップ様様だ。これがないと到底切れなかった。切ってみると虫垂開口部はドーナツのように残っており、正常粘膜は収縮した影響もあるのかわずかだった。70㎜×50㎜ほどの大きさでまあまあでかかった。
盲腸は以前ESD時にクリップで穿孔し、手術となったことがあった。壁がペラペラであるので、一部筋層が露出した部分をクリップするかどうか悩んだが、慎重にクリッピングした。今回は穿孔は起きなかったが、限局性腹膜炎は予想通り起こってしまい、絶食と腸管安静でobserveしている。
今日の体重は76.2㎏。臨時収入があったので、僕のおごりで家族で回転寿司に行ったが、皆よく食べるようになり7000円を越えて驚いた。