生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

恐らくこの病院での最後の緊急ERCP

25日月曜日深夜1時、携帯がブルブル震えだした。

‥病院からだ。この日の外来で業務終了だから病棟に患者はほとんどいない。緊急内視鏡のヘルプかと思い、電話に出たら案の定そうだった。重症の胆管炎で搬送されてきて、すでに挿管されているとのこと。すぐ行くわとこたえて電話を切った。

 

深夜の道は空いている。制限速度+αでオービスに引っかからないようにして病院へ。1時半には着いた。しばらくして透視室に患者が入ったが、挿管チューブやAラインがあり、ノルアドレナリンもつながっていて、検査のポジションまで持って行くのに時間がかかった。いつもは腹臥位で行うが、今回は仰臥位で行った。

専攻医が先発したが、喉が硬いとのことで交代。確かに硬い。過去にEGDで咽頭を損傷した(咽頭放射線治療後)時もこのコンビであり、嫌な予感がした。直視鏡で見ても器質的な狭窄は無いが、それでも側視鏡が入らない。挿管チューブを反対に固定してもらい、漸く挿入出来た。

ちょっとだけ難しかったが、乳頭へ到達。乳頭の口側が浮腫を起こしていて、乳頭が見えなかった。カテーテルでグイっと押し上げてdeep cannulationに成功。脳汁が出た。

胆管造影をちょこっと行ったところ、多数の結石あり。それ以上造影せず、ERBDチューブを留置して終了。汚い胆汁がだらだら出てきた。前回の緊急時ほどではないが、乳頭到達からチューブ留置まで10分ほどで終了した。

 

只今3時12分。一旦帰ろうかな。

今日の体重はちなみに74.6kgだった。