生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

枯れた心がわずかに再生/大学病院‥

僕は無機質で枯れた人間だった。本は昔から好きだが、感動をすることはほとんどなかった。映画、風景、音楽などに心を動かされることもほぼなく、涙を流したことはない。

しかし、おっさんになって漸く人並みに近づいてきたのか、本や映画で涙が出そうになることがちょいちょいある。まだ涙をこぼすところまではいっていないが、おじいになるとそうなるかも。

先日、子供たちと話していて22世紀を迎えることができるかどうかという話題になった。僕は120歳超なので無理だけど、娘たちは可能性あるねと言った。すくなくともあなたたちが成人するまでは頑張って生きるけど、それ以降は天国から見守っとくわというと、長女が「次生まれてきても、またお父さんとお母さんと家族になりたい。」と言った。

不覚にも涙がこぼれそうになった。喋ると声が震えそうになるので、ちょっと沈黙し、今度は僕がはるちゃんの子供として生まれてくるよとなんとか絞り出した。

親として不完全で、いびつな人間なのは自覚しているけど、子供たちはなんとかまっすぐ育ってくれているようでほっとしている。‥みんなもうちょっと勉強頑張ってほしいけど。

 

今日の午前中は仕事だったが、夕方そんな娘二人を連れて近所の祭りに行った(娘は昼間妻と行っており2回目)。

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どこ見てんの?

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このわたあめ700円( ゚Д゚)

娘たちに甘いお父ちゃんに上手にたかり、気が付いたら3000円以上使わされていた。息子も友達と走り回っており、お父さんお金ちょうだいと近寄ってきた。蹴散らしたが、何回もちょろちょろ来てお金をせびるので、かわいそうになり(なんやかんやで小遣いもやってないし)1000円やったら、ありがとうも言わずに去っていった。

からあげ(冷えてたけど)、たこ焼き、イカ焼き、かき氷、ポテトなどたくさん食べてお腹いっぱいになった。

 

話はころっと変わるが、論文にはインパクトファクターという評価項目がある。論文の引用数を掲載数で割った数値(正確にはもっとややこしいけど)で、絶対的な指標ではないが、これが高い論文がよい論文とされている(批判もある)。我々の領域ではGastroenterologyという雑誌を筆頭にGUT、American journal of gastroenterology、Gastrointestinal Endoscopy、Endoscopyなどが高い数値となっている。

ちなみに前病院はこれらがすべて図書館にあったので、読みたいなと思う時には図書館に行くだけで済んだし、日本の雑誌でも胃と腸、胆と膵、消化器内視鏡といった雑誌は科で購読していた。その割には抄読会もやってないけど(何回かやってはぽしゃった)。

大学病院の図書館には驚いたことに、これらの雑誌が一つもなかった(和文誌も)。スポーツ誌経済誌などは充実しているけど。その割には抄読会は行われているが、皆どこからネタを調達しているのだろうか。open accessの雑誌から?

母校の図書館は卒業生でも利用することができ、昔登録していたが更新していなかった。いつかこれらの雑誌を読みたいなと思うこともあるだろうと思い、バイト後に大学病院に戻る前に再度利用するために母校へ行った(平日の17時までに行く必要があった)。

5年以上ぶりだがあまり変わっておらず、基礎医学の建物は相変わらずぼろいままだった。今の大学病院は基礎から綺麗になっているが、母校は臨床から綺麗になっている。

手続きはサクッと終り、さて論文でも見てみるかと思い見てみると‥。

‥英文誌は1冊もなかった。かろうじて胃と腸はあったが。思わず3週くらい回ったが、やはりない。地下の収納庫に降りるとほとんどの雑誌は購読が中止されていた。

‥市中病院の前病院が一番論文が充実しているというのはどうなのだろうか。

 

今日も体重を測り忘れた。体重に対する興味が薄れてきている。これはリバウンドの危険信号だ。