生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

便の話が多い気がするが、本当は好きなのだろうか

今日は病院に行って仕事をし、一段落した後に少し抜けて息子と某私立中学の説明会へ。結構たくさんの人が来ていた。

ここの学校は、僕が中学生時に受けたらどうかと言われた3つの学校のうちの1つで、かれこれ30年前だが、その時は母校と同レベルだった。今は母校よりもレベルは上になっている‥。

説明が始まってしばらくして息子が爆睡しだした。起こすと、眠いんだよと逆切れする始末。

‥誰のために来とんねん、わしはまだ病院に戻って仕事があるんやぞと怒ったが、すぐにまた寝てしまう。たしかに進路指導の話で退屈だったが。

目覚ましをオフにし忘れて朝早く目覚めてしまい(仕事の日は眠くて起きた後もう一度眠れそうなのに、休日は目が覚めてしまうのはなぜ)、僕も眠かったので途中で退出した。

 

昨日は前処置をしていない緊急大腸内視鏡を行った。しかも2件。久々であったため、手袋を2枚重ねるのを忘れるというイージーミスをしてしまい、手からほんのりやつの臭いが‥。取りつかれたように手を複数回洗い、なんとか消臭に成功した。

何度も書いているが、前処置のいい大腸内視鏡は検査の中でトップクラスに好きだが、前処置の悪い便まみれの大腸内視鏡は一番嫌いだ。

断れない救急を標榜していた前病院では、前処置をしていない大腸内視鏡をすることは多々あったが、諸事情で救急をあまり受けていない大学病院ではこのような機会はめっきり減った。

前処置なしの大腸内視鏡は好きではないが、緊急内視鏡自体は嫌いでなく、特に吐血や胆管炎の内視鏡は救命につながりうるため、絶対血を止めてやる、絶対ERBDチューブを入れてやるというヒリヒリ感と処置がうまくいった後の高揚感はいいものであった。

 

汚い話ばかりで恐縮だが、糞便移植という治療がある。健康な人の便に含まれる腸内細菌を病気の患者さんに投与する治療法で、クローン病やクロストリディオイデス・ディフィシル菌感染(偽膜性腸炎や抗菌薬関連下痢症の原因となる。これが出てくると転院を受けてくれなくなり、結構大変)の治療に使われている。といっても、本邦では保険適応はなく、投与法(カプセルで飲むというのもあるらしい‥。おえっ)、投与量、回数、ドナーの選定などまだいろいろなことが確立されていない。

初めて聞いた時は、んなあほな治療と思ったが、僕も排便状態が不安定で、便秘のくせに出る便は下痢というIBS(過敏性腸症候群)であるため、保険適応になれば排便状態のいい娘や息子の腸内細菌を貰おうかと思っていた。しかし死亡例が発生し、FDA(米食品医薬品局)から警告が出た。

薬剤耐性菌が混じっていて、それによる感染で死亡したらしい。この件で知ったが、FDAの承認を受けておらず、アメリカでも確立された治療ではないらしい。

‥いい治療だと思ったが、僕のIBSが治る日はまだ遠い。僕の左の横隔膜には穴が開いており、腹部の臓器(おそらく大網)が肺に飛び出しているが、その影響か、その辺りを便が通る時に痛むことがある。痛むのは下痢の時で、いい便の時は痛まない(腸の痛みは腸管が進展される時に起こるため、通常便より液体の下痢のほうが腸が張りやすいのだろう)。

 

今日の体重は77.6㎏。王将でニラレバ定食を食べた。息子のチャーハンを少し食べたら、結構パラパラしていておいしかった。店員の中国人?がたどたどしく注文を取り、僕のすぐ近くで顔を覗き込んできた。かなりかわいい顔をしており、おっさんはどぎまぎしてしまった。遠い異国で言葉の壁を乗り越えて働くのは本当に偉いと思う。