今まで学会に行くと本を買いまくっていたが、病院にも家にも置くところが無くなってきたので、今回のJDDWでは2冊しか買わなかった。
そのうちの1冊がこの本。
先日情熱大陸に出ていた先生が書いた本だが、素晴らしい内容だった。QC methodや剥離時に粘膜下にシースを入れるというのを読んで目から鱗が落ちた。その他も参考になることがたくさん書いてあった。
本日大腸のESDがあったので、これまでも、ポケット法や先端系ナイフとIT nanoを2本使う方法などいいと思った方法は取り入れてきたが、早速これらも取り入れた。
最初の剥離に切開モードを使うのは、はじめは怖かったが、確かにいつもよりも開きがよく、数回ですぐに病変下に潜り込むことができた。シースを入れての剥離もちょっと怖かったが、持ち上げるように行うことで問題なく行えた。
直腸の次にやりやすい上行結腸のLST-Gであったが、40㎜ほどの病変を30分弱でとることができ、介助をしてくれたMEさんに「エレガント」とお褒めの言葉をいただいた(午前に胃のESDの介助をした際に、後輩がUの字に切らずにCの字に粘膜切開を置いたため、かなり難渋したが、午前苦労した分こっちはスムーズでよかったですねと言われた)。
これでESDも180ちょいになった。最近は指導をすることが増えてきたので、術者になることは減ったが、来年中には200いくかな。
ESDを終えて、ついてくれた看護師さんにこんなことを言われた。
「先生のことが好きで、やばいくらいかっこいいって言ってる研修医がいるらしいですよ。」
「ほうほう、もう少し詳しく話してみたまえ。」
「男の研修医ですけど。」
男かい。男なんかい。そりゃ、わしも高校が男子校で女っ気がなかったチェリーボーイの頃には、もうかわいらしい男でいいかと血迷ったこともあるけど、おっさんになってそっちの扉開く勇気はもうおまへん。
「おっ、おう。男かあ。しかし、どうして僕に飛んでくる球はビーンボールばかりなんだろう。」
僕は昔からおばあちゃんや男性にはよく顔を褒められる。昨日も外来で、80ちょいのおばあちゃんに先生、独身?って言われた(お孫さんでも紹介してくれようとしたのかな)。大正~昭和初中期の男前なんだろう。決して平成ではない。うまれる時代を間違えたようだ。
交通事故から復帰した時は、入院していたおばあちゃんの担当患者さん数人からお見舞いをもらった(私のヨン様などとも言われた。そういや最近見ないな、ペヨンジュン)。我ながらシュールだと思ったが、ありがたく受け取った。
ふと思い出したが、20代前半のころ、免許の更新に行った時に、安全協会に行かされ(断っていいとは知らなかった)、そこで担当のおっちゃんにこういわれた。
「兄ちゃん、男前やなあ。杉良太郎みたいや。」
すると次の瞬間、
「え~、似てないわ。」
とおばちゃん数人がハモった。
なんで僕はよくわからないお金を取られて、辱めを受けているのだろうとわけがわからないやら、情けないやら、イラつくやらで身の置き所がなかったが、気が小さいので、へへへと笑っておいた。
それ以降、僕は安全協会を勧められても、食い気味に入りませんと断るようになった。思い出したら、少しイラッとしてきた(笑。
今日の体重は78.4㎏。男の料理本を買ってきて、週末に料理を作った(土曜日は赤身ステーキ。牛脂で柔らかくしたら旨かった。日曜日は息子とハヤシライスを作った)ら、食べ過ぎてしまった。