生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

ラーメン食べたい

今日はバルーン内視鏡を用いたERCPが3件の予定であったが、1件は諸事情で中止になり、2件となった。

1件は10時前にスタート。膵頭十二指腸切除後の人で、MRIでの胆管像の画質がしょぼいため、胆管造影をしてくれと外科の部長からの依頼であった。

最近は乳頭や胆管吻合部へのルートかどうかはやっていて大体分かるようになっていたが、この症例ではよくわからず、輸出脚(大腸に向かうルート)を延々2時間ほど攻め続けた。何回造影しても行き止まりのように見えるため、なかなか撤退できなかった。

 

さすがにおかしいと思い、逆のルートに少し入れてみて、違ってたら中止しようと考えた。すると逆のルートが胆管吻合部へのルートであった。

しかし、こちらのルートは癒着がきつくて、なかなか進まない。X線で見るとスコープは何とも複雑な形態をとっている。怖いなと思いつつ、体位を変えたり、腹部を圧迫しながら挿入したが、どうしても最後の屈曲を越えられない。

時間は3時間経過し、これはだめかと吻合部到達はあきらめることにした。造影剤を腸管に流し、胆管が造影されないかと試みたところ、最初はうまくいかなかったが、かなり吻合部に近づいた時、胆管が造影された。そこで造影剤をどんどん入れたところ、狭窄部と末梢の拡張も描出でき、できるだけの造影を行った。間違ったルートの2時間が無ければ、もう少し頑張れたが、気力の限界であった。

夕方、外科の部長から電話がかかってきて、情報としては十分であると言ってもらい、ほっとした。

 

終わったら13時過ぎで、また弁当を5分でかきこみ(今週はこんなんばっかり)、13時半からの小腸内視鏡へ。無事病変までたどり着き、手術に備え点墨を行った。

ついで2件目のバルーン内視鏡ERCPを行ったが、この人はチューブを抜去するだけなので、比較的楽だった。

 

終わった時にはさすがにしんどく、汗臭くて仕方なかった。放射線防護のプロテクターを何時間も来てると汗だくになる。1件中止になっていてよかったとほっとした。後日間違いなくやらないといけないけど。他にもう1件外科の先生から頼まれた。来週行う予定。

 

オリンパス富士フィルムも新しいERCP用のバルーン内視鏡を出してきたけど、早くどちらか欲しいな~。鉗子口が3.2mmになったのはありがたい。使えるデバイスが増えるし、処置もやりやすくなる。

 

今日のカンファレンスの弁当は肉肉しかったが、疲れていてがっつり食べたい気分であったので、ちょうどよかった。

今日は雨が激しく降っていたが、30分弱、4000歩ほど歩いた。汗と雨でびちょびちょになった。

食後であるが、体重は87.9kgと昨日とあまり変わらない体重であった。しかし、肉肉しい弁当を食べたにもかかわらず、やはりこの時間になると腹が減ってくる。

ラーメン食べたいなあ。