生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

4連勝

新しくでたショートタイプのバルーン内視鏡を借りて、昨日2件、今日2件術後胃のERCPを行った。今週借りることは決まっていたが、最初は予定がなく、1例予定を速めていれたが、緊急や紹介が入り、合計4件で試すことができた。

 

昨日の2件はリピーターで、本日の2件は新規だった。リピーターは、以前のバルーン内視鏡との比較ができたが、挿入性はよいものの、スコープの安定がやや悪い印象だった。何とか処置は完遂することができたが、どちらもやや手古摺った。

 

本日の1例目は、胃全摘後のRoux-Y再建の胆管結石症例だったが、輸入脚が長く、到達にやや難渋した。到達後も乳頭が接線方向となり、胆管が選択できなかった。スコープを反転させて、乳頭を正面視したが、胆管が下の方向に向いてしまうため、膵管しか選択できず。右アングルを一杯にひねることで、通常のERCPのような視野が得られたが、今度はカテーテルが胆管の軸と合わなくなった。透視でみると、スコープはアクロバティックな形となっていた。

かなり難渋したが、ガイドワイヤーでなんとか胆管選択を行い(胆管にガイドワイヤーが入った時、外で歓声が湧いたと終わってから違う先生に教えてもらった)、EST、EPLBDをした後、結石の採石を行った。

たくさん結石がでてきて、大変気持ちがよかった。2時間弱ですべての結石をとりきり終了した。

 

2例目も胃全摘後のRoux-Y再建の胆管結石症例だったが、1例目ほど難渋せず、EST、EPBD、採石を1時間弱で終えることができた。

 

2日で4件行ったが、全例勝ち切ることができた。来週夏休みでいないので、勝てなかったらいつやろうかと不安に思っていたが、いやあよかった。

これまで20回以上入院している憩室出血の人を担当しているが、火曜日に出血源とおぼしき憩室にクリッピングをすることができた。今のところ血は止まっているが、なんとか旅立つ前に退院させたい。

 

夕方に大腸EMR時のクリッピングを手伝い、クリップの使用感、要望、改善点をメーカーの人に伝えるというアポイント?があったので、それを行った。

1時間程度で終わり(もう一人の先生はもう1時間ほど話をしていたが、僕は患者を送っていくために病棟に着いていき、そのまま病棟を回診した後、カンファレンスに行った)、謝礼をもらった。

こんな楽な仕事でもらえるには結構な額で、こんなことならいつでもやりまっせと思ってしまった(笑。セブでのお小遣いにしよう。

 

この2日間は歩けなかったが、体重は83.8㎏と夕食後にしてはまあまあな値であった。来週は、アイランドホッピングでBBQをしたり、パエリアを食べに行ったり、宿泊するホテルにシェラスコで有名なレストランがあるため、そこに行こうと考えていたり、セブ在住の高校の同級生の家に食事に行く予定があったりで、少し減量はお休みする予定。

というか、腹を壊さなければ太って帰ってくるはず(笑。今のところ順調なので、少しくらいいいか。

 

今、大麻を使用していた末期癌患者のニュースを見た。医療用大麻が癌の進行を抑えるエビデンスはないかもしれないが、効果があった人もいるとのことであるので、末期癌患者には認めてあげてもいいと思う。末期癌になり、積極的治療の適応がなくなった後に、怪しげな民間医療にすがるように手を出して、食い物にされるよりはよっぽどいい。そんな糞のような医療は残念ながら存在する。

モルヒネフェンタニルのように使用してはいけないのだろうか。効果が出たという人がいるのであれば、検討の余地はあると思うが。