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生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

お見合いパーティーの思い出①

風邪はましだが、歯が痛い。結局AM0時ごろにもう一人入院させた。その他、3時過ぎまではもろもろ電話がかかってきて、その都度対応をした(薬がない、胸写がない、せん妄患者の点滴を出せ、などなど)。

当直中は色々考えてしまい、あまり寝られないこともあり、過去を追想することも多い。今回はなぜか研修医の頃、一度行ったお見合いパーティのことを思い出した。その時の思い出をつらつらと書いてみよう。

 

そもそも行くことになったきっかけは、同期の研修医(Yとする)と二人でお好み焼きを食べていた時に見たテレビ番組で、医師専用のお見合いパーティの特集をやっていた。

そこで医師はかなりもてており、それを見ていた僕らはおーっと盛り上がり、「あっ、入会しますか。」「あっ、入会しますか。」とお互い言いあっていた(Yは話す前に「あっ」とつける癖があり、当時それが流行っていた)。

 

その時は盛り上がったが、さすがに本気で入会する気はなく、そのことは忘れていた。数カ月たった後、Yが一度一緒にパーティーに行きましょうといきなり誘ってきた。

ん?パーティ?なんのこと?と聞きなおすと、医師用(僕らが行ったのは医師限定ではなかったが)のお見合いパーティがあるのだが、今なら自分の紹介で入会せずに一度参加することができる、もうお金も払い込んであると言ってきた。

まず入会していたことにも驚き、了承を得る前にお金を振り込んでいたことにも驚いた(よい人なのだが、かなり変わっていた)。僕と別の同期(Sとする)の分を払い込んでいたとのことであったので、Sと相談してお金払ったんなら行かないわけにもいかないなということで参加することにした。

参加費は5000円で、男の入会金は2~3万だったと思う(女性はその何倍もするらしく、入会金は何十万円とのこと)。僕らを紹介することで、Yはただでそのパーティーに参加できるとのことであった。もちろんYにお金は払った。

 

そしてお見合いパーティー当日になり、スーツを着て会場のレストランに向かった。初めての体験であり、僕としては社会勉強のつもりであったが、それでも不安を感じつつどきどきしていた。会場はこじゃれたレストランで貸し切りにされていた。人数は結構おり、50~60人はいたと思う。

そしてパーティーが始まった。10年以上前の話で、何を書いたか覚えていないが、プロフィールカードみたいなのを書かされた。テレビのお見合い番組で、最初にテーブルやいすに座って、男性か女性がぐるぐる回って色んな人と少しずつ話すというのをよく見るが、まずはそれから始まった。

回ってきた人は皆標準以上の外見(全体を見ても男性はダサいのもいたが、女性は大体標準以上であった)であったが、好みだなあと思う人はおらず、また人見知りをこじらせているため、会話はさほど盛り上がらず、無難な会話を適当にしていた。もう昔の話でほとんど内容は覚えていないが、学生みた~いと一人の女性に言われたのだけははっきりと覚えている。なんだ、こいつ?と思ったが、それ以上の会話をせずに離れた。

 

次いでフリータイムになった。Sは一人の女性と話し続けていた。Yはどこにいるかよくわからなかった。こういうパーティーでは、積極的に動くタイプともじもじしているタイプに分かれるが、言うまでもなく僕は後者の一員で壁の薄汚い花をやっていた。

結構そういうダサい男は多く、10人以上ぼーっと壁際に立っていた。「どうしたらいいんですかね?」「そうですね。」なんて男同士でぽつぽつどうしようもない会話をしていた。

会場をぼーっとみていると、なんか見たことある人がいるなと思い、記憶をたどると大学の講師であった。結構面白い先生だったので、記憶に残っていた。さすがに一学生のことを覚えているわけはないと思うが、なんか知っている人に出会ったのが恥ずかしくて、顔を伏せてしまった。

 

下を向いて立ち続けていると、主催者側の人が来て、まあ、こんな壁際に立っていたらもったいないですよ、積極的に動きましょうと発破をかけてきた。そうですね、へへへと下卑た笑いを浮かべたが、それでも皆の腰は重かった。

普通のパーティならこのまま壁の花をやって終わりだろうが、ここからが違った。

 

長くなったので一旦切る。

只今朝の7時。もう呼ばれませんように。