生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

こんな父親でごめんね

3人の子供の中で長女が一番僕に似ている。好きな食べ物、性格、好きなことなど。似てほしくないところも若干似ている気がする。

今日の帰り、いつものように今から帰ると電話したところ、嫁から衝撃の一言が。長女が頭を痒がるので見たら、シラミがいたとのこと。

え? 今どき、シラミ?と思ったが、地域によっては流行っているところもあるらしい。次女は髪の毛を短くしており、キノコカットだが、長女は髪を伸ばしており、何度か切るように言ったが、かたくなに拒んでいた。

見える範囲はとったが、アマゾンで駆除用のシャンプーと櫛を頼んだとのこと。前から言うてたけど、さすがに髪の毛切りーやと嫁に言い、少し短めにした。

 

恥ずかしい話しを告白するが、僕もシラミにかかったことがある。僕の場合は、アタマジラミではなく、ケジラミだが。

テレビでお笑い芸人が、ケジラミにかかった話をしていて、ごっつい痒いという話をしていた時、僕は手を打って同意していた。確かに、わらけてくるくらい痒い。

 

学生時代、遠距離恋愛していた彼女に振られた後、心の空虚さを埋めるために、ワンナイトラブに溺れていたことがある。刹那の快楽に溺れて、傷心を癒そうとしたが、肉体の快楽では、空虚さは埋まらなかった。

落ち込んでいる僕を見て、同級生の何人かが女性を紹介してくれたが、次の恋愛に向かえる状況ではなく、こちらもあまり乗り気ではなかったためか、恋愛は全くうまくいかなかった(せっかく紹介してくれたのに、申し訳ないことをした)。しかし、ワンナイトラブの成功率は高かった。

 

そんな虚しい日々を過ごしていた時、股間に激烈な痒みを感じた。なんか、病気をもらったか?ちゃんと帽子をかぶっているのになんでや?と股間を見たが、見た目はただれておらず、膿も出ていない。というか、痒いのは陰茎ではなく、その上の毛の生えている部位であった。

陰毛に小さな粒がついており、なんだこれ?と思って、さらによくみると、毛の根元にうごめいている物体があり、こちらを見て、くわっと威嚇していた。思わず絶叫しそうになったが、とってみるともぞもぞと動いていた。

すぐにピンときた。ケ、ケジラミや。よくみると結構な数がいる。病院に行くのは恥ずかしかったし、まだアマゾンもなかった時代であり、除去シャンプーの手に入れかたがわからず、一瞬途方に暮れたが、とりあえず毛を全部剃り、蠢いている物体を可能な限り除去した。

もともと、風俗はあまり好きではなく、数えるほどしか行ったことがないし(飲み会後のノリで行ったのがほとんど)、その頃は学生でお金がなかったこともあり、まったく行っていなかった。ワンナイトラブの相手の誰かにうつされたのだろう。

不思議と陰嚢のほうにはまったくおらず、陰茎の上の方ばかりであった、念のため、全部毛を剃って、いなくなっても1年ほどは剃り続けた。しばらく、陰部がかゆくなるとドキッとしていた。

 

次にできた彼女に何で剃ってんの?と言われ、暑いからと苦し紛れに答えたら、そうかあ、私も剃ろうと言って、二人でパイパンになった。その時は頭がパンケーキでできている彼女(僕はなんだろう。白子かな)でよかったとほっとした。

露悪的な僕は、医者になってからこの話を院内のナースやクラークさんとの飲み会でも平気でし、引かれつつも、一部受けているのを見て、悦に浸っていた(高校の同級生はど変態ばかりで、やつらの話を一度したら、ケジラミで笑っていた人たちもドン引きしたので、あいつらの話はだめだったんだと学習し、以後封印した)。

しかし、別の飲み会で上の先生が、こいつ虫飼ってるんやで~と言いだすことがあった。へえー何の虫ですか?と真面目に聞き返されて、ええ、昆虫採集が趣味なんですと、小学校以来やったことがないのに適当に返していたが、こういう話は自発的にするから面白いのであって、人に振られても面白くできないため、以後あまりしなくなった。

 

嫁は上記の話を知っているので、親子でシラミかあ、こんなところまで似なくていいのにと言ったら、あなたのケジラミとは違うから、一緒にしないでと言われた。

しかし、不憫やわ。他の子たちは痒がってないし、僕も嫁も今のところ大丈夫そうだけど、そういわれると痒い気がするなと嫁と言い合っていた。早く駆除されますように。

今日の体重は76㎏。少し増えたが、バレンタインのチョコを食べすぎたか。というと、たくさんもらったと見栄張ってるみたいで恥ずかしいが、実際そうではなく、科全体にもらったものを卑しくたくさん食べてしまった。口当たりがよいため、何個でも食べられてしまうのが恐ろしい。