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生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

ヒヤっとした当直~リトアニアからの依頼

昨日は当直。十二指腸潰瘍からの出血を繰り返している人がショック状態となっているとコンサルトを受けた。他疾患で他科入院中で、これまで5回内視鏡止血を行われ、そのうち2回は昨日の未明と昼に行われていた。その都度一時止血は得られていたが、再出血を繰り返していた。アルブミンが1を切っており、傷がなかなか治らないのだろう。

 

患者に会いに行くと、呼吸状態があやしい。ショックとなり、努力様呼吸となっている。バイタルはやや落ち着いたため、とにかく内視鏡をいれないとなにもわからないため、緊急内視鏡を行った。

 

胃内に血液を認め、十二指腸潰瘍に拍動性出血を認めた。局所注射後、止血鉗子で止血を試みたが、なかなかとまらない。筋層が菲薄化してきたため、クリップに切り替えた。

 

そうしているうちに呼吸状態が悪化し、血圧が低下してきた。脈も伸びてきて、PEA(心電図に波形はあるが、心臓が機能していない)の状態となった。そのため、クリップで一時止血したのを確認し、内視鏡を抜去した。

 

抜去後、さらに状態は悪化し、心肺停止となったため、すぐに心肺蘇生を行い、人工呼吸管理となった。輸血を全開で投与し、血圧は上昇した。その後小康状態であったが、本日昼に再出血が疑われ、内視鏡止血は限界と判断し、血管造影で止血処置を行った。

 

3次救急病院に勤務しているとこのようなヒヤッとする出来事に時々であう。

世間一般では内科というと、薬をだすだけで侵襲的なことをしていないとイメージされるかもしれないが、科によっては結構侵襲的なことをしている。我々、消化器内科と循環器内科が内科の中では侵襲的なことをしているツートップだろう。

 

漫画やドラマでは内視鏡はスーパードクターがついでにやる程度の手技として扱われていることが多いが、内視鏡に従事しているものからすればとんでもない話で、いつもイライラする(笑。

 

話はコロッと変わるが、今月、ある雑誌に論文が載った。商業誌だが、レベルは高いので普通にうれしい。

日本語と英語合わせてだが、記念すべき(?)10本目である。

 

昨日リトアニアの医師からメールが来た。また論文を投稿せえやら、エディターになれやらか?と思ったがそうではなく、この論文に興味があるので、別刷りをおくるか、PDF(またはそのどちらも)を送ってほしいという依頼であった。日本語の論文だが、グーグルの翻訳で余裕で読めるとなぜか強気(笑。

 

この雑誌を定期購読しているが、その分はまだ僕の手元には届いていない(載りましたので一冊差し上げますといって、一昨日に送ってきたが)。日本語の論文だからpubmedにも載っていないだろうに、どうやって日本の商業誌に載ったこの論文の存在を知ったのだろう。不思議だ。

 

リトアニアという国のイメージはバルト三国くらいの一つかくらいのプアーな知識しか持ち合わせていないが、せっかく言ってきてくれたので、別刷りがきたら郵送するか、PDFにして謹呈しよう。

 

本日はここまで。