最近よく流れているエクスペディアのCMでタイの水上マーケットが出てくるが、それを見るたび楽しかったタイを思い出す。しかし、大学病院にいるうちは海外へ行けそうな気がしない‥。
ある日、病院からの帰り道に、僕の前を歩いていた女子高生が突然走りだした。まるで逃げるかのように。車通勤が長かったのでしばらくなかったが、電車通学をしていたころはこういうことがちょいちょいあった。僕からはよっぽど澱んだ瘴気がでているのだろう。電車でも僕の隣は結構空いていたりする。自意識過剰かもしれないが(笑。
さすがにもう何とも思わないが、若かりしころ、今より繊細だった僕は若干傷つき、「おそえへんちゅーねん、ぼけっ」と毒づいて、自分の傷をぺろぺろ舐めていた(笑。
逃げられ慣れしている僕だが、忘れられない逃げられ方が一つある。
20年以上前、大学2回生のある日、僕は家庭教師先へ向かっていた。夕方4時か5時くらいだったと思う。ちょうど酒鬼薔薇事件のころで、犯人がまだ捕まっていない頃であった。この時も前を女子高生か女子中生が歩いていたが、僕を見て全速力で走りだした。
追いかけて捕まえて説教してやろうかという衝動に駆られかけたが、ぐっと抑えた。どれだけ苦労して脱線しまくっていた人生を人並みのレールに戻したと思っている(自業自得ではずれたのだけど)のだ(知らんがな)、それをそう簡単に失えるかいっ。そもそもマスコミは中年のおっさんが犯人や言うとるやろ(全く見当違いだったが)、わしはまだ20代やぞ。
1年ちょい前まで自尊心を全く持てず、地べたを這いずり回っていて、漸く人並みになれつつあるかなと自信を取り戻しつつあった。しかし自分の殻に閉じこもって懊悩した期間が長すぎて、殻から出たばかりの僕はさなぎのように非常に脆弱であり、その日はへこんだ。人間が単純で雑なんで、一日過ぎれば開き直れたけど。
確かに後ろから変な黒い気をまとった男が来たら怖いかもしれないし、実際悪い奴もいるわけだから警戒しすぎてしすぎるということはない。しかし、その行動に傷ついている者もいるということは心の片隅に置いといてほしい。
僕は夜に若い女性の後ろを歩かないといけない時はできるだけ同じ道を渡らないで済むように回り道をするか、信号などで距離を詰めて追い抜いてしまうようにしていた。
‥最も、娘には変な人がいたら近寄らないようにしなさいというだろうけど(笑。
GWに入った。巷では10連休だが、大学病院はそのうち2回病院が空いており、プラス当直のバイトが1日ある。本当は内視鏡の方をしたいがペイがよいし楽なので、しゃあない。特に予定はないので、他の日もバイトを入れようかと思ったが、出遅れてしまい、全く残っていなかった。
今日の体重は75.6㎏。なんか太ってきた気がする。ここで食い止めないと。