生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

方法論を具現化することの難しさ

先日のバイト中に大腸内視鏡をしていたら、別のブースでやっているDr.に見学させてくれと言われた。関係ないけど、前日の当直で12時過ぎから救急搬送の連絡が5件きて(2件断ったけど)ほとんど寝られず。

その病院のナースが僕の大腸内視鏡を褒めてくれており、それでそう言ってきたのだろう。と言っても、その先生は僕より大分ベテランで恐れ多かったが、嫌とも言えず、「どっどうぞ。」と言った。

その日はまあまあ調子がよく、それまでの二人はいずれも1分代でTCSできていたので、そこで見に来てくれてればいいのにな、次の人が難しかったらどうしようと思ったが、幸い次の人もそこまで難しくなく、2分半ほどでTCSできた。

終了後、「先生は軸保持ではないですね。」と言われた。軸保持短縮法という大腸内視鏡の挿入法があり、それで挿入していないと。

ぶっちゃけると、僕なりの軸保持短縮法の理解はあるが、正直それが正しいのかどうか自信がない。たしかに僕が理解している軸保持短縮法はよっぽど難しい人にしか行っていない。いーっとなってしまうからだ。

更にぶっちゃけるとその先生も軸保持を理解しているかどうかは疑問。軸保持短縮法はもともと太いスコープを入れるための方法と理解しているが、その先生は中間径のスコープは軸保持をしづらく、細径のスコープ(PCF-PQ)ではやりやすいと言っていたからだ。細いスコープで軸保持短縮法は至難の業で、ループ法がいい適応となると理解している。

その後いろいろ方法論について語られたが、僕自身あまり考えて入れていないので、傾聴することが多かった。今日も大学病院の先生が、見せてくれといって見られていたが、そこでも技術的な話になった時にやはりあまり語ることができなかった。

軸保持とループ法の間のような入れ方をしていて、腸の状態でそのバランスがどちらかに傾くのが実際のところと思われる。僕なりの方法論がないわけではないが、かなり抽象的に考えている。

正直痛がらせず、安全に遅すぎない程度のスピードで入れられればどんな入れ方でもいいと思う。

 

先日、准教授から科研費を申請しろと言われた。教授に言われたらしい。科研費‥。聞いたことはあるけどよくわからない。バイト明けに大学病院で説明会があるとのことであり、とっとと帰って休みたかったが、大学病院へ戻った。

説明会(途中で意識を失ったが)を聞いてもよくわからないが、ゲットするのが難しいのはよくわかった。准教授に、どうやったらとれるんですかね?と聞いたら、そんなもんとれるわけないやん、何百万も簡単に取れるわけないやろと言われた。

‥何のためにやるねん。正直、学位ももうどうでもよくなってきているし、勘弁してほしいわ。今まで身に着けてきたことを発揮する場も少なく、腕も落ちていく一方やし、さっさと市中病院に戻りたいのに。とむかむかしてきたが、ここで科研費ゲットして鼻を明かしてやりたいという気持ちもある。といってもなんかやりたいこと考えてと言われるだけで何をしていいかすらわからないが(笑。

 

今日の体重は77.6㎏。妻の母が今来ていて、体形キープしてるねと言われたけど、ちょっと太ってきている。90㎏時代をご存じだから、それから比べればまだまだ痩せてるけど(笑。