アベノマスクはまだ来ないが、給付金が振り込まれた。ありがたや、ありがたや。白衣代を引いて残りは妻にパスした(笑。
医者なんてやってられないと思うタイミングについて述べられているブログを見た。
以下の瞬間だそうだ。
- 死力を尽くして外来をやっても、遅いと言われる時
- 当直中、やっと眠れると思ってベッドインして5分で呼ばれた時
- 人が足りなくて36時間くらい働いている時
- 当直明け、やっと仕事が終わったと思って帰宅しようとしたら急変した時
- 当直明け、自宅のベッドで快眠しているも、くだらない看護師の電話で叩き起こされた時
- 気づいたらプライベートな時間を過ごさず3ヶ月経っていた時
- 患者の理不尽なクレームを受けた時
- 患者の汚物や血液に汚染された時
- 不慮の事故が発生して裁判になりかけた時
それぞれ自分の例で検証してみようと思う。
1.死力を尽くして外来をやっても、遅いと言われる時
僕は研修医終わってすぐの医師3年目から50人~/日見ていた。本当はこんなペーペーに専門外来をさせてはいけないのだが、人が少ないので仕方なかった。完全に一人でほったらかしで、頭を抱え込んだことも多々あるが、荒療治のおかげで外来のスピードはまあまあ速い方だと思う。それでも最初の数年は昼食をとれないこともあった。
幸い、患者さんに責められたことはあまりなく、むしろたくさん来て大変ですね~とねぎらわれることの方が多かったが、一度外来中にトイレに行こうとして、クラークさんに「え?トイレ行くんですか?」と言われた時はその人のことが嫌いになった(笑。が、医者を辞めたいとまでは思わなかった。
2.当直中、やっと眠れると思ってベッドインして5分で呼ばれた時
何度もある。寝てすぐ起こされると、動悸が激しくなり、寿命が確実に縮まっているのを自覚した。1~2時間寝るより、完全に寝ない方が翌日まし(100点満点で10点と20点の差のような話だが)と個人的には思っている。
でもそんなもんかなと思ってやってたので、医者を辞めたいと思ったことはない。
3.人が足りなくて36時間くらい働いている時
朝8時前後に病院に着き、働いた後そのまま当直になだれ込んで、翌日もそのまま働いて夜に仕事が終わると普通に36時間だ。運が良ければ仮眠できるが、若いころはまあ無理なことが多い。
前病院に勤務している時、働き方改革で当直明けの午後は帰ってもよいということになったが、dutyがない日がなくなかなか帰られなかった。ある内視鏡当番が当直明けに午後CS2件だけやって帰っているのをみて、僕も帰ろうと思い、5件やったら帰るわ(普段は7件ほどやっていた)といったら、えーっ、困ると言われたことがある。
ちなみに上述した内視鏡当番は僕よりキャリアは上だが内視鏡が得意でなく、普段からCS5件もこなしていない(その尻ぬぐいをいつもしていた)。2件で帰ってるやつおるやんけ、なんで普段からたくさんやってる俺が5件やる言うてんのにえーって言われなあかんねんとその理不尽さに苛立ち、そのナースがちょっと嫌いになった(笑。
不機嫌になったのがわかったのか、5件で許してもらえた。‥それでも多いんやけど。この日の最多件数だった。
でも、医者を辞めたいとは思わなかった。
長くなったので区切る。