生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

「人生の終い方」を見て、「一流患者と三流患者」を読んで思ったこと

今日は長男の土曜参観に行った。5年生のお姉さんに、やさしくリコーダーの吹き方を教わり、それなりに吹けるようになっていた。僕も姉が欲しかったが、彼もそう思っていたかもしれない。

 

近所の中華料理屋で食事をした後、病院で回診、作業。すぐ終わるかと思って、子守がてら下の子2人を連れて行ったが、退院を切る患者がいて、紹介状を作ったりして意外と時間を食った。

 

その後一人でウォーキング。通算13000歩ほど歩いた。体重は85.4㎏となったが、今日は下痢期であるため、それを割り引いて考えないといけない。

 

1か月半弱で5㎏近くやせて、まあまあ順調だとは思うが、誰もまだ触れてこない。太った?といってくる人はたくさんいるけど、その逆は少ない。まだそんなに変わってないのかもしれないけど、なんか不条理を感じるわ。

 

NHKスペシャルで、「人生の終い方」という番組を見た。途中からみたが、そこに35歳の末期癌の人が取り上げられていた。子供たちにどういう言葉を残すかという悩みがあったが、それはよくわかる。僕がその立場になったら、多分月並みなことしか言えないだろうけど、それでいいと思う。

心が枯れていたころは、何も感じなかっただろうが、自分も父親になり、亡くなった後の健気な子供たちを見て、目頭が熱くなった。

 

金曜日の胃カメラ当番で、自分より一つ年上の人が進行胃癌で来ていた。幸いoperabilityはありそうだった。

決して他人事ではなく、自分自身もいつ癌になっても不思議ではない。自分より若い癌患者も多くはないが、いることはいる。

最近「一流患者と三流患者」という本を読んだが、なるほどと思いつつ一気に読んだ。僕自身は二流患者で(ロキソニンをちょっと多めにくれとすら言えない)、外来では一流から三流までいろんな患者を診ているが、いざ自分が癌になった時、一流患者になれるだろうか。

 

時々、若い人の癌は進行が速く、年を取ったら遅いと、外来で言ってくる患者がいるが、これは全くの迷信で、癌の進行速度と年齢は何の因果関係もない。

 

閑話休題。先日の緩和ケア研修で講師が、皆は死が自分の近い未来に現実として降りかかるとは考えていない、考えていればこんな研修に来ないはずというニュアンスのことを言っていたが、確かにその通りだ。

しかし、癌になった時の対応と人生の終い方について、漠然とでも考えておいた方がよいのかもしれないと、上記の番組と本を読んで、漠然と考えた。

 

「人生の終い方」を通しでちゃんと見たいなと思い、NHKオンデマンドで配信していると番組の最後で言っていたので、本日登録したが、なんとNHKは有料で配信していた。

あこぎやわあ。見るのに金とっておいて、さらにまだとるか。ゴッドタンも配信で見てるけど、ただやで。

子供たちがよくみているので、受信料を払っているが、納得しているわけではない。勝手に流しておいて、強制的に受信料をとる。押し売りと何が違うのか。公的機関のバックアップがあれば、不条理も正当化される。本当にやOざなやり方だと思う。

いい番組作ってる自負があるなら、ペイパービューにするべきだ。実際は今までの既得権益を守れんから絶対にそうはならんやろうけど。

 

明日は、ドライブがてら漁師飯を食べに行く予定にしていたが、天気が悪いとのことで近所の回転寿司に変更した。子供たちにとってはその方がよいかもしれない。