生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

ますます萎縮してしまう

今日は仕事のある土曜日(半ドン)。内視鏡が結構入っており、13時くらいまでかかった。今日は暑い日であり、川の横を通って帰るとBBQをしている人もいたが、泳いでいる人もいた。浅い川だが、シュノーケルをつけている人もいた(笑。

暑いが、セミの鳴き声は消えてトンボが飛んでいるのを見ると秋なのだなあとなぜか切なくなった。今年の夏は海に入らなかったなあと思ったが、3月にグアムで入っていたことを思い出した。

 

今日はかかりつけの歯医者で口腔内清掃を行ってもらった。通い始めて4~5年たつけど、初めて処置中に寝落ちしてしまい、何度かむせてしまった。衛生士さんには申し訳ないことをした。今回はいつもより歯石が付いていないと褒められた。

歯科医院は数が多く、競争が大変なせいか、この歯科医院は日曜日も診療をしている。他にも色々工夫されており、結構流行っている。先生は僕より若く、うちより小さなお子さんがいるのに、日曜日まで仕事をして尊敬に値する。大学の准教授も日曜日にバイトをしているが、なぜかこれはあまり尊敬する気がしない。

 

ある女性が救急搬送され治療後に死亡したのは病院の責任だということで、内縁の夫が訴訟を起こし、一審では請求を棄却されたが、高裁は慰謝料の支払いを命じたという報道を見た。

その女性は自殺目的でインスリンを打って、未明に病院に搬送され、治療後昼過ぎに帰宅し、再度低血糖状態になり半月後に死亡した。

判決理由で、女性の飲酒を医師が把握し、帰宅後重度の低血糖状態に陥り死亡する危険性を予期でき、24時間程度は女性を病院で経過観察するすべきだったとある。

 

そもそも女性が内縁の夫のインスリンを使って自殺を図ったという事実はどうとらえられているのだろう。夫の管理不行き届きは? 正直納得しがたい。

訴えられた病院は、救急医療の現場に影響を及ぼしかねない判断で上告を検討するとコメントを出しているが、是非上告してほしい。このようなことがまかり通れば、ますます救急医療が萎縮する。そうなると困るのは誰かということを考えてほしい。

僕自身、低血糖はERで何度も見たし、治療もした。SU剤による低血糖は遷延するので、入院で経過を見ていたが、インスリン半減期は短いのでインスリンによる低血糖は改善後に基本的に帰していた。それでこれまでトラブルが起きたことはない。この判決が標準とされるようならインスリンによる低血糖も入院が必要ということになる。

自殺企図にたいし、精神科コンサルトは検討するだろうが、この立場なら僕も帰していただろう(状況によっては昼すぎまでも様子を見ていない可能性もある)。

 

今日の体重は79.2㎏。先日、駆り出された講演会の日当が出たため、家族で焼き肉に行って結構食べた。妻が結構いい店を選んだので、足がかなり出てしまった。