学位が授与されたと連絡があった。あーそうっすかてなもんで、感慨はほぼなく、越後屋教授の袖の下要求をかわさないとなあとしか思わない。なんちゃって医学博士誕生w アカデミックの場から逃げ出す僕にとっては、名刺に医学博士と書けるくらいの価値しかないw
先週の水曜日の内視鏡バイトでERCPをやった。数か月前にERBD交換を僕が行った人で、その時は乳頭到達に手古摺ったが、今回はsmoothにいった。珍しく、今週のバイト時にもERCPの予定が入っている。時々やらないと腕が落ちるので丁度良い。次の病院では大学病院よりはやる機会が増えるだろう。
そのまま当直バイトに行ったが、またAM4時くらいにコールがあった。寝当直に近いはずなのに‥。ただ、今回は患者の状態が悪いという正当な電話だったので、前回と違ってストレスはなかった。が、次の日の仕事中は当然眠かったので、PM6時と早めに病院を出た。
日曜日は月1回の日当直バイト。先月は発熱患者の救急車コールが頻回にあったが、COVIDが減少している影響か、今回はまったくなかった。
かかりつけ患者が息苦しいということで受診を希望されたので、受諾した。昼頃に来たのだが、AM0時くらいから息苦しくて、胸が痛い感じがすると。場所はあいまいだが、しいて言えば左が痛いとのこと。締め付けるとか、つかまれるとか、強いて言えばどんな痛みか?と聞いても、締め付けるとかではなくてぼんやり痛いと。
なんとなくピンと来てすぐに心電図を取ってもらうと、Ⅲ、aVFでST-Tが上昇しており、V2~V6でST-Tが下がっていた。
‥急性冠症候群(心筋梗塞、不安定狭心症など。ACS)やん。既往に糖尿があるが、糖尿患者はこのように痛みが出にくいことがある。採血をオーダーし、TropT(心筋梗塞で陽性となる)が陽性なのを確認したところで、その他の値はまだだったが、転送を打診した。幸い2つ目の病院で取ってもらえた。採血結果が出てくると、CK、ASTも上がっていた。
内服薬を確認している時に、ここの病院でしかもらってないし、ちょうどないので、今日出して欲しいと言い出した。‥それどころちゃうw
‥最後の当直でえらいもん引いたが、無事に転送できてよかった。ACSは左胸の締め付けられる痛みが典型的だが、非典型的な痛みなこともあり、研修医の頃、胃が痛いと訴え続ける人が心筋梗塞だったこともあったし(その人もwalk-inだった。この時はどきどきして焦ったが、さすがに今回は全く平静だった)、高齢者や糖尿患者では痛みの訴えが乏しいことも多い。
これでここの当直も終わりだ。お金のためとはいえ、日曜日に1日病院に詰めているのは結構きつかったので、晴れ晴れした気分だ。
いつもは当直明けの月曜日に有給を取って、妻とウルフギャングで昼食だが、今回は祝日であり、妻と娘たちはいちご狩りに出かけていたので、息子と近くのラーメンで済ませた。