生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

とてもお下品な内容

先日、母校の最寄り駅に行った。ここ数年、車では何度か行ったが、電車で行ったのは久しぶりだった。いつも使っていた駅のきったないトイレがきれいになっていたり、よく食べていた定食屋、ラーメン屋、喫茶店が軒並み閉店していたりと時間の流れを感じた。

学生は減ったどころか、むしろ医学部定員は増えているのになぜだろう。皆、外で食事をしないのだろうか? 今勤務している大学病院の周りにも食べるところは少ないが、そのせいか繁盛している。タバコが吸えるというのも大きいのかもしれないが‥。

 

 

ここからは汚い話です。苦手な方や食事中の方は閉じてください。

 

僕は若いころから過敏性腸症候群もちだ。ずっと下痢型だったが、最近では便秘型に移行し、週に2~3回しか便が出ない。その代わり出る時は大量に出る。大学にうつってからはなぜかバイト日である水曜日に出ることが多く、よくバイト先のトイレにこもっている。

しかし、今週は火曜日にその波が来た。便秘型になってからも出る便は下痢のことが多いが、時々すごくいい便が出る。しかし、今回はいい便どころか、かなり巨大なようで全く出る気配がない。たとえるなら普通のドアから象が出ようとしている状態だろうか。うんともすんともいわない。

8時前に病院に着き、30分ほど格闘したがびくともしない。まだ腹痛はさほどでもないが、糞便サブイレウスの状態だ。糞詰まりくらい大したことないと思われるかもしれない。医師になる前の僕もそうだった。しかし、糞便イレウスで亡くなったという論文を読んだことがあるし、先日も担当になった糞便イレウスの人が内科治療ではどうすることもできず、緊急手術→人工肛門となった(腸は一部壊死していた)。

これは摘便するしかないなと思い、8時半からの回診に参加し、終了後手袋とゼリーを持って再度トイレへ。人の便を摘便したことは何度もあるが、自分のは初めてだ。セルフ大腸内視鏡をした時にも書いたが、僕の肛門は何千人とジギタール(肛門指診)した中でトップ100に楽勝で入るくらいきつい。それゆえかなり痛かったが、9時からESDがあるため、どうしても出してしまわないといけない。

肛門がきついゆえ切れてしまい、便器は血まみれになった。結構かき出したが、なかなか自然に排便できるレベルにならない。真冬に汗びっしょりになって、手袋を3枚変えてかなりかき出し、何とか自然排便できるレベルまでにした。血が便器に飛び散っており、お尻の穴はひりひりと痛く、大学病院のトイレで何をしているのだろうと切なくなってきた。今なら哲学の深淵を理解できそうだった。鏡に映った僕は10歳ほど老けていた。

9時を5分ほど過ぎてESDへ。後輩の指導だったが、いきなり筋層を削ったので、僕にしては珍しく早めに取り上げた。その間も、終了後も肛門はずっとひりひりとしており、ウォシュレットもしみる状態だった。

 

こんな日でも当直バイトがあり、肛門をひりつかせながら向かった。僕の肛門の状態などお構いなしに救急は襲ってくる。救急車は5台きて、ウォークインも数人きた。先週よりはマシで3時間ほどは眠ることが出来たが、心肺停止も1例搬送されてきた。

前日にあれだけ出したのに、排便タイマーが水曜日にせっとされているのだろうか、便意を催し、結構排便した。どんなけでるねん。肛門のひりひりは増悪した。

‥しかし、なんて下品な内容だ。最も人品が下品だから致し方ない。

 

今日の体重は77.5㎏。さすが多量に排便しただけあって結構減った。