生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

何が言いたいのかわからないが、ちょっとうれしかった話

今週は1件ESD。紹介されてきた幽門前部大彎の胃癌で、幽門にかなり近接しているため、先に幽門部を切除した。25分で切除。エンドセイバー1本で経済的に切除したw 経過良好で本日退院。治癒切除だった。

 

今週バイト先でCS早くて上手いですね~と褒められたw 今でもこれを言われるのが一番嬉しい。どこの大学でもそうだろうが、困ったさんが何人かいてその1人がこの4月から常勤としてこの病院に派遣されているが、結構困っている様子。先週も今週もCS中に彼の話を聞かされたw まだ1か月ちょいなのに‥。

急性期病院で結構忙しい病院なのに、なんで彼を送ったのか謎。人間的にも問題ありだが、技術も稚拙で、通常のCSに1時間以上かけたりするらしい‥。

 

彼は社会人経験があり、再受験で入っていて、かつ複数年留年しており(実家がかなり太いらしいが、私立大学でようやるわ。羨ましいw)、まだ専攻医だが僕と同世代だ。

少し前に私立大学医学部で年齢差別があって問題になっていたが、ぶっちゃけた話、再受験生には優秀な人が多い反面、問題があるものも時々いる。高校留年してる奴もいるし。ブーメランw

だからって差別していいわけではない。入試要項に高齢者は減点しますって明記してるならある意味清々しいし、受けないという選択肢もできるが、差別してないよって体裁で裏で減点はダメ。

 

彼は研修医時に派遣されていた病院でも問題を起こしていて、その病院の院長や師長が、彼を引き取るように大学の上層部に直談判していた。かつては問題がある医師はずっと大学で軟禁というのが定番だったが、昨今のシステムでは専攻医は外病院に出ないといけない(よう知らんけど)ので、そうもいかない。

彼の話で思い出したが、僕が専攻医の頃、50を越えて医師になった研修医がいて、僕が主治医をしている患者の担当についた。末期癌で、積極的治療をいろいろやってきたが功を奏さず、BSC(積極的治療をせずに症状緩和をする)の説明をしていた。じっくりと時間をかけて、ようやく話がまとまりかけてきた時に、諦めずに積極的な治療をもっと頑張りましょうとその研修医が言い出した。

今の僕より年上で、外見はどう見ても上級医なので、また話がひっくり返りそうになった。15年以上前の話でどう収めたか忘れたが、大変だった記憶はあるw 正直BSCやDNAR(心肺蘇生をしない)の説明は、デリケートな問題であるし、難しい面があって今でも気が重くなる。

積極的治療が逆に命を縮めることやQOLを落とすことがあると注意したかったが、年齢がかなり上なのもあって何も言わなかった。僕の1学年上の呼吸器の先生は、その研修医にため口でしょっちゅう怒鳴っていたが(僕は一応敬語を使っていた)、方法はともかく、僕よりもその先生のほうがその研修医に対して真摯に向き合っていたと思う。

 

何の話かよくわからなくなったが、上述した問題専攻医の話を聞かされていた時に、僕と彼、同世代なんですよというと、えっ見えないと若いナースに言われたのが嬉しかったという話www

‥上にみられてたらどうしようw しかし、50になってから色々矯正するのは難しい。

 

今日の体重は78㎏。一進一退。