昨日は内視鏡バイト後、当直へ。寝ているとコールあり。珍しく救急車だ(救急病院と名乗っているが検査もあまりできず、正直機能していない)。
主訴:4日前から便が出ない‥。以前も同じエピソードがあり、この病院で診てもらったと。救急車を呼ぶ是非についても問いたいが、実際この病院にふさわしいと言えばふさわしい症例だ。
受けた後に時計を見るとAM5時半過ぎだった。後1時間足らずで起きるところであるが、もう少し寝たかった。
診察すると便がそこまで来ていると。先月の日曜日当直でも同じような症例があったなあと思いつつ、摘便しようとするとナースがやってくれた。こんもり便が出たので、浣腸の指示をして、朝食を食べに向かった。
‥人のうOこを見た数分後に朝食を食べられる自分は、消化器内科医としては当たり前なのだろうが、人間として何かを失っている気がした。
この方は浣腸後大量に排便し、帰宅していった。
今日は学生のOSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験)前の実習指導。准教授が実際の採点表をくれたので、それに基づいて指導した。腹部の診察実習の後、試験には出ないがモデルをつかってジギタール(肛門指診)の練習をさせた。
例年これが一番盛り上がるらしいが、確かに学生たちはキャッキャいいながらやっていた。学生に「これって痛いんですか?」と聞かれたので、今朝当直で摘便したら、患者さん悶絶してたから、やり方によっては痛いでと言っておいた。
こんなんやるんや、すごーいと喜んでいたので、消化器内科医になればなんぼでもできるで、僕は10000以上やってると若干イキって言った。
‥医療行為の出来ない学生が、実践により近いモデルを用いることで自分も医師に近づいているという実感、感慨から出た感想で、実際医師になればジギタールを好んでしたいものはいないだろう(僕も好んでやっているわけではない)。イキった自分が恥ずかしくなった。
自分たちの時代はOSCEがなかったのでよかったと思う反面、系統的に診察を学ぶ機会がある今の学生を羨ましくも思った。
抜粋。
『とはいえ、世間には飯塚被告が裁判で罪を認め、真摯に謝罪するのではないかという淡い期待もあった。しかし、初公判では無罪を主張。罪状認否では、遺族への謝罪を述べたうえで「アクセルペダルを踏み続けた記憶はない。車に何らかの異常が起きて暴走した。暴走を止められなかった」と主張し、起訴事実を否認した。』
‥運転能力、認知力が劣化した結果、本気でこう思っている可能性はあるが、しかし亡くなった親子と遺族の心情を考えると許しがたい発言だ。このような戯言をいうのであれば老害が車の異常を立証するべきだが、出来るわけがないしするつもりもないだろう。
どのような神経をしていたらこんなことが言えるのだろうか? 罪の意識に押しつぶされそうになることはないのだろうか? 妖怪か、こいつは。
厳罰を強く望む。夫の心境を慮るといたたまれない。
今日の体重は77.9㎏。