長らく化学療法を行ってきたが、病状進行や状態悪化で化学療法を止めざるを得ない人がいる。本日もその宣告を行った。はっきり言ってやりたくない仕事だ。だが、誰かがやらないといけない。
以前から少しずつ厳しくなっている説明をしていたせいか、思ったより冷静に受け止められていた。立派だと思う。今後、在宅とするか、ホスピスとするか、ご家族でよく相談なさってくださいと説明して、部屋を後にした。
病棟に戻ってナースから顛末を聞かれたので説明したら、今後の方針をできるだけ早く決定するように説明しろと言われた。
‥正直耳を疑った。鬼か？ 自分の身になってみてほしい。これ以上抗癌剤治療ができないと言われて、すぐに何もかも決められるだろうか？ 一種の死刑宣告に等しい。しかもまだ若い患者さんだ。なぜほんの数日の猶予が与えられないのだろうか？
つくづく大学病院というものが嫌になった。他の大学病院を知らないけど、ここは臨床をする場所ではない。前病院のナースの方が何倍も働いているのに、態度は大学病院の方が何倍も大きい。
嫌な気持ちになったので、楽しいことを考えよう。最近、一番楽しいのは次の車の候補を考えている時だ。
条件は
〇できればクーペかスポーツカー
〇300馬力（に近い）
〇かっこいい車（セクシー＠進次郎であればなおいい）。
の3つ。
これらを踏まえて候補を挙げるとケイマン（or ボクスター）、AMG CLA35（or A35）、メガーヌRS、M2コンペティションが挙がった。
メガーヌRSはいい車だと思うが、某ゴーンの影響でルノーのイメージがよくない。M2は新車ではお高いし400馬力はいらない（日産の400Rに試乗して思った）。最終的にケイマンとAMG CLA35が候補に残った。
先日、両車を試乗した。ポルシェはスーパーカーブームのころからの憧れで、理想は911だが流石に手が出ない。しかしケイマンも十分に官能的でスポーツモードにして直線で踏み込んだ時は、じゅわっと脳汁が出た。メルツェデスベンツではA35に乗ったが十分に速く、流石ベンツでインテリアの質はポルシェよりも上だった。
ポルシェはオプションつけてなんぼとは聞いていたが、在庫のケイマンの見積もりはごっつい額となり、プアマンズポルシェとか言われているけど、どこがやねんと内心突っ込んだ。CLA35の見積もりも十分お高いがケイマンよりは安いので、おっ安いやんと感覚がマヒしてしまった。
それよりもベンツで出してもらった今乗っているBMWの下取りが衝撃だった。‥残クレの設定額より50万ほど低い。BMWやベンツは値落ちが大きいとは聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった（その前に乗っていた新古車の86の下取りより安かった。乗った期間はほぼ同じ）。
そのため妻と話し合って中古も候補に入れることにした。中古なら値段がリーズナブルになるが、CLA35もA35も新しい車なので中古が全く出回っていないのが問題だ。しかし今回BMWの値落ちを目の当たりにしてベンツを新車で買う気はだいぶ失せてしまった。
‥となるとケイマン一択となる。日本車に候補がないのが痛い。スープラは外観が好みではないし、Z34は前のZ33はかなり気に入っていたけど、さすがに古いしZ35までは待てない。シビックtypeRはガンダムチックなのは嫌いではないがMTしかないのでパス。レクサスRCは今のBMWを買う時に検討したが、レクサスの殿様商売をもう一度経験したくないのでなし。
考えてみれば僕がこういう車を楽しめる時間もあまり残されていない。いつかはポルシェの夢をかなえるとするか（本当はカレラだが、子供らが巣立ったら中古で買おう）。
