生きよ 堕ちよ

高校留年~プータロー~文系大学~再受験し医師~内視鏡に魅せられ消化器内科へ

公聴会終了

先日、学位審査のための公聴会があった。4人中4番目の発表だったが、会の開始15分前に来るように言われ、ちょうど15分前に着いたら、他の3人ともすでに着席していてPCを持ち込んでいた。僕は論文やまとめの紙を持っているだけで、しかも一部は前日風呂で見ていた時に濡らしてしまい、ごわごわになっていたw

3番目の発表者は同じ医局の先生で前日にブラックスーツで行きますか?と聞かれた。ダークスーツも持っているが、先日一生ものとしてジョルジオアルマーニのネイビーのスーツを思い切って買ったので、ネイビーのスーツで行くと言った。

そういう習わしなのか、僕以外の3人はブラックスーツだった(3番目の先生は同僚にわざわざ借りてきたらしいw)。僕だけネイビーだったが、スーツの色で落ちることはないやろう、そもそもyoutubeの服屋さんのスーツの着こなし講座みたいなので、ブラックスーツはあかん見たいなことを言うてたし。アルマーニの店員さんもフォーマルでも行けますよって言うてたし。

‥ちょっと不安になってるやんw

 

時間より少し早く1人目の発表が始まった。補完代替医療(CAM。漢方、鍼灸など)についての発表で、学生にCAMについての講義をし、経時的にCAMについての意識がどう変わるかをまとめていた。

正直、自分の発表で頭がいっぱいでしっかり内容を把握できなかった(し、よっぽど興味がないと一回聞いただけでは頭にあまり入ってこないという僕の欠陥もある)が、CAMを推奨するわけではなく、学生の意識を調べた客観的な発表だったと思った(事実学年が進むにつれCAMの一部への関心は下がっていた)。

が、結構厳しく突っ込まれていた(西洋医学と対立するものとして扱われていた)。正直漢方以外のCAMは医者間で普及していると言えず、この発表も漢方以外がメインであった。最後には主査でも副査でもない整形外科の先生まで出てきて、接骨院の批判を始めだしたが、これをこの発表者に言うのは酷だと思った。

次いで2番目の発表者は正直準備不足で、質問にろくに答えることが出来ず、突っ込みも厳しくなっていった。これは自業自得だ。

 

‥えっ、形だけの会ちゃうの? こんな厳しいの?と不安になり、わちゃわちゃ論文をめくったりしたが、正直頭にあまり入ってこなかった。

3番目の先生は無難に発表し、質疑応答もsmoothに答えていた。一人15分くらいで終わるのかと思っていたが、僕の番が来た時点で1時間半が過ぎていた。

発表は若干噛んだが、まあ無難に終了した。質問も前もって言われていたもの以外もあったが、直前に論文を読み込んだり、いろんな人に聞いていたおかげで何とか答えることが出来た。

質疑応答を後でまとめて提出する必要があるらしく、何人かの先生が書き留めてくれていた。この大学の先生は本当にいい先生が多く、前病院と比べて人間関係のストレスはほぼ無い。やはり金持ちの家に生まれるといい人間に育つ可能性が高いという僕の持論は間違っていないようだw

 

公聴会が終わったとほっとしていたら、医局の机に封筒が置かれており、学生のテストの採点を命じられた。去年の4月に僕が作った記述問題で、出題者が採点するらしい。5問あるが、そのうちの1問の正解率が悪く、不適切問題にしようかとも思ったが、完璧な答えを書いているものもいたので、そのままにした。

 

教授に学位の謝礼金を包みますか?と3番目の先生に聞かれたが、包まないと言った。1か月後くらいに学位がもらえるかどうかわかるが、学位授与式は数か月後らしい。これまでの人は学位授与式後に渡すのが慣習(悪習か)らしく、そのころには教授は退官していないし、僕も週に半コマ行くだけで、基本的に会わない(はず)。

他にも今回学位を取る医師が複数いて、彼らはこの大学の人事で動くので教授の威光を恐れて払うかどうか悩んでいるが、僕は人事から外れたし、そもそも退官したらもう威光もないのでは?と思う。

‥ていうか、この悪習はもうなくさんとあかんやろ。昭和の医局やんw