先日の外来でのこと。大腸ポリープを入院で取った人がおり、組織の結果を説明するために外来を受診された。ポリープを取った後は激しい運動、飲酒、長時間の入浴（シャワーはOK）を控えるように説明するが、これまで僕自身は2週間と長めに説明していた。
今の病院は1週間という説明文書があるようで、どちらがいい？と何人かに聞かれたので、出血のリスクに応じて1週間にしたり、2週間にしたりしている。
その人はさほどリスクが高くない人で、外来でもう酒飲んでもええか？と言われたので、いいですよと言った。そして次にこう言ってきた。
『で、セッOスはしてもええのか？』
‥火の玉ストレートやな。大谷もびっくりやｗ 女性のクラークさんがついてくれていたが、顔を伏せていた。
「回りくどく聞いてもしゃあないから、ズバッと聞くけど。」「好きにしなはれいっ、いいですよ。」
‥60歳越えてんのに、元気やわあｗ 男としては正しい姿なんやろう。
で、退室した後に、クラークさんがこの薬が欲しいと言っていますと言って渡してきた紙に書いてあったのは‥。
’バイアグラ’
‥いかついわｗ 専門外ですといって断ったｗ
今週、この病院に赴任して初のESDを行った。
普段は海外に永住している方で、一時帰国時に人間ドックを受けた際に病変が見つかった。子供が海外で医師をしているとのことであり、遠隔で病状説明を希望されたので、初の経験だったが希望通り行った。
大腸ESDだったが、処置は20分ほどで終了した。来月には帰国するとのことであるので、出血を起こさないようにクリップでESD後潰瘍を完全閉鎖した。
今のところ経過良好だ。新しい環境でのESDは偶発症が起きやすいと、Nは近しい人少数だけのしょぼいエビデンスだが、そんな気がする。今回は大丈夫だった。
今週も外来でESDのオーダーをした。研修した病院で外科の先生が、大病院にいたころは症例が溢れかえっていたので1例1例をあまり大事にしなかったが、中小病院に移って1例1例を大事にするようになったと言っていた。この病院に移ってきてその気持ちがよく分かるようになった。
前前病院で患者さん向けに行っていた講義で使っていたESD動画をタブレットで見せて説明したのがよかったようで、家の近くの病院（前前病院ｗ）でやってもらおうかと思ったけど、先生にやってもらいますと言ってもらえた。
大学では自分がメイン術者になるのは月に1件程度で、しかもくっそ難しい症例が多かったが、今のところその件数は余裕で超えるペースなので喜ばしい。
今日の体重は77.9㎏。
